中学受験の教育ローン・奨学金制度を活用する方法

中学受験にかかる費用の総額は300~500万円にもなり、入学後の学費も含めると家計への負担は大きくなります。しかし、教育ローンや奨学金制度を上手に活用すれば、費用面の不安を軽減できます。
中学受験の教育ローン・奨学金制度を活用する方法
中学受験にかかる費用の総額は300~500万円にもなり、入学後の学費も含めると家計への負担は大きくなります。しかし、教育ローンや奨学金制度を上手に活用すれば、費用面の不安を軽減できます。
この記事では、中学受験と私立中学の費用を支援する各種制度を詳しく解説します。
教育ローンの種類と特徴
国の教育ローン(日本政策金融公庫)
国の教育ローンは、最も利用しやすい公的な教育ローンです。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 融資限度額 | 350万円(一定の要件で450万円) |
| 金利 | 年2.35%(固定・2024年度) |
| 返済期間 | 最長18年 |
| 申込条件 | 世帯年収の上限あり |
| 使い道 | 入学金・授業料・通学費・塾代など |
| 特徴 | 受験前から申込可能 |
民間の教育ローン
銀行や信用金庫が提供する教育ローンも選択肢です。
| 比較項目 | 国の教育ローン | 民間教育ローン |
|---|---|---|
| 金利 | 約2.35%(固定) | 約2~5%(変動/固定) |
| 審査スピード | 2~3週間 | 最短即日~1週間 |
| 限度額 | 350万円 | 500~1,000万円 |
| 所得制限 | あり(上限) | なし(下限あり) |
| 保証人 | 不要(保証基金利用) | 不要の場合が多い |
教育ローンの選び方
| 状況 | おすすめローン |
|---|---|
| 低金利で借りたい | 国の教育ローン |
| 急いで資金が必要 | 民間教育ローン |
| 高額を借りたい | 民間教育ローン |
| 所得が高い | 民間教育ローン |
奨学金制度の種類
学校独自の奨学金・特待生制度
多くの私立中学が独自の奨学金や特待生制度を設けています。

| 制度タイプ | 内容 | 選考基準 |
|---|---|---|
| 入学時特待生 | 入学金・学費の全額または一部免除 | 入試成績上位者 |
| 在学中奨学金 | 年間10~50万円の給付 | 成績優秀者 |
| 経済支援奨学金 | 学費の一部免除 | 家計基準 |
| 兄弟姉妹割引 | 入学金免除・学費割引 | 兄弟が在学中 |
自治体の助成制度
| 制度名 | 対象 | 支援内容 |
|---|---|---|
| 私立中学等授業料軽減助成金 | 一部の自治体 | 年間最大10万円程度 |
| 就学援助制度 | 所得基準あり | 学用品・給食費など |
| 受験生チャレンジ支援貸付 | 東京都など | 塾代・受験料の無利子貸付 |
民間の奨学金
| 団体名 | 対象 | 金額 |
|---|---|---|
| 各種育英会 | 成績・家計基準 | 月1~3万円 |
| 企業の教育支援財団 | 様々 | 月2~5万円 |
| JASSO(大学以降) | 大学生以上 | 月2~12万円 |
※JASSOの奨学金は大学以降が対象ですが、将来の資金計画として知っておくと有用です。
高校就学支援金制度
私立中高一貫校の場合、高校課程で国の就学支援金が利用できます。
| 世帯年収目安 | 支援金額(年額) |
|---|---|
| 約590万円未満 | 最大396,000円 |
| 約910万円未満 | 118,800円 |
| 910万円以上 | 対象外 |
この制度により、高校3年間で最大約119万円の支援を受けられる場合があります。
塾代の支援制度
受験生チャレンジ支援貸付(東京都)
東京都在住の一定所得以下の世帯を対象に、塾代と受験料の無利子貸付を行う制度です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 塾代 | 最大20万円 |
| 受験料 | 最大27,400円(中学受験) |
| 金利 | 無利子 |
| 返済免除 | 合格して入学した場合は返済免除 |
資金計画のシミュレーション
モデルケース:私立中高一貫校6年間
| 期間 | 費用 | 自己負担 | 支援制度活用 |
|---|---|---|---|
| 受験準備(3年間) | 250万円 | 250万円 | - |
| 入学初年度 | 130万円 | 130万円 | 特待生で入学金免除の場合-25万円 |
| 中2~中3(2年間) | 160万円 | 160万円 | 自治体助成で-20万円 |
| 高1~高3(3年間) | 270万円 | 270万円 | 就学支援金で-36~119万円 |
| 合計 | 810万円 | 810万円 | 最大-164万円 |
まとめ:使える制度は積極的に活用する
教育ローンや奨学金制度は「使わないともったいない」支援です。受験の費用に不安がある場合は、早めに情報収集を始めましょう。
費用を抑える節約術と組み合わせることで、より無理のない資金計画が立てられます。
よくある質問(FAQ)
Q: 教育ローンは受験前から申し込めますか?
A: 国の教育ローンは受験前から申し込み可能です。合格前に資金を確保しておくことをおすすめします。
Q: 特待生制度がある学校はどうやって調べますか?
A: 各学校の募集要項やホームページで確認できます。学校説明会で直接質問するのも効果的です。
Q: 奨学金は返済が必要ですか?
A: 「給付型」は返済不要、「貸与型」は卒業後に返済が必要です。できれば給付型を優先して探しましょう。
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