中学受験の国語攻略法|読解力と記述力を伸ばす勉強法
中学受験において国語は「最も差がつきにくい科目」と思われがちですが、実際には合否を分ける重要科目です。読解力と記述力は一朝一夕では身につかないからこそ、正しい勉強法で計画的に対策することが大切です。

中学受験の国語攻略法|読解力と記述力を伸ばす勉強法
中学受験において国語は「最も差がつきにくい科目」と思われがちですが、実際には合否を分ける重要科目です。読解力と記述力は一朝一夕では身につかないからこそ、正しい勉強法で計画的に対策することが大切です。
本記事では、中学受験の入門ガイドを踏まえた上で、国語の読解力・記述力・語彙力を総合的に伸ばすための攻略法を詳しく解説します。
中学受験の国語で求められる力とは
4つの力が問われる
中学受験の国語では、大きく分けて以下の4つの力が問われます。

| 求められる力 | 具体的な内容 | 配点の目安 |
|---|---|---|
| 読解力 | 文章を正確に読み取り、筆者の主張や登場人物の心情を理解する力 | 約50~60% |
| 記述力 | 自分の言葉で論理的に答えをまとめる力 | 約20~30% |
| 語彙力 | 漢字・熟語・ことわざ・慣用句などの知識 | 約10~15% |
| 文法力 | 文の構造や敬語、言葉のきまりを理解する力 | 約5~10% |
出題される文章のジャンル
中学受験国語の長文読解では、主に以下のジャンルが出題されます。
- 物語文(小説文):登場人物の心情変化を読み取る
- 説明文・論説文:筆者の主張と論理展開を理解する
- 随筆文:筆者の体験と考えの関係を捉える
- 詩・短歌・俳句:表現技法と作者の心情を鑑賞する
入試科目と出題傾向を把握した上で、ジャンルごとの対策を進めましょう。
読解力を確実に伸ばす5つの方法
1. 毎日30分の読書習慣をつける
読解力は継続的な練習で徐々に向上します。毎日30分間好きな本を読む時間を設けるだけでも、読解力や表現力に大きな変化が出ます。最初は物語やファンタジーなど、お子さまが興味を持てるジャンルから始めましょう。

2. 「線引き読み」を習慣化する
文章を読むときに以下のポイントに線を引く練習をしましょう。
- 物語文:心情を表す言葉、場面の転換点
- 説明文:筆者の主張、接続詞(しかし・つまり・なぜなら)
- 共通:問題に関係しそうなキーワード
3. 音読で文章理解を深める
音読は文章のリズムや構造を体感的に理解するのに効果的です。特に低学年のうちは、毎日10分の音読を続けることで国語力の土台が築かれます。
4. 要約練習で読解力を鍛える
読んだ文章を50文字程度に要約する練習は、読解力と記述力を同時に鍛えられる効果的な方法です。「誰が・何を・どうした」(物語文)、「筆者は何について・どう主張しているか」(説明文)を意識してまとめましょう。
5. 問題文の「問い」を先に読む
長文読解に取り組む際は、本文を読む前に設問を確認する習慣をつけましょう。何を問われているかを意識しながら読むことで、重要なポイントを見逃しにくくなります。
記述力を高める実践トレーニング
記述問題の基本フレームワーク
記述力を伸ばすには、箇条書きでポイントを整理してから1文にまとめる練習が効果的です。

| 問題タイプ | 回答の型 | 例 |
|---|---|---|
| 理由説明 | 「〜だから」「〜のため」 | 「太郎は友人の言葉に心を動かされたから」 |
| 心情説明 | 「〜という気持ち」 | 「認められて嬉しいという気持ち」 |
| 内容説明 | 「〜ということ」 | 「自然環境を守ることが大切だということ」 |
| 比較 | 「〜に対して〜である」 | 「AはBに対して積極的である」 |
記述トレーニングの3ステップ
ステップ1:模範解答を写す
最初は模範解答を丁寧に書き写すことから始めます。正しい日本語の型を体で覚える段階です。
ステップ2:箇条書き→文章化
大切なポイントを箇条書きで3つ書き出し、それを1文にまとめる練習を繰り返します。
ステップ3:制限字数で書く
「50字以内」「80字以内」など、字数制限のある記述問題に挑戦します。必要な情報を過不足なく盛り込む力が身につきます。
添削を受ける重要性
記述問題は自己採点が難しいため、保護者や講師による添削が不可欠です。「なぜこの表現では減点されるのか」を理解することで、記述力が飛躍的に向上します。
語彙力を効率的に強化する方法
語彙力不足は致命的
国語の成績が伸びない原因の多くは語彙力不足にあります。文章に出てくる言葉の意味がわからなければ、どれだけ読解テクニックを学んでも得点にはつながりません。
漢字・語彙の学習スケジュール
| 学年 | 1日の目安 | 重点項目 |
|---|---|---|
| 小4 | 漢字10字 + 語彙5語 | 小学校配当漢字の先取り |
| 小5 | 漢字15字 + 語彙10語 | 熟語・慣用句・ことわざ |
| 小6 | 漢字20字 + 語彙15語 | 難読漢字・四字熟語・同音異義語 |
語彙を増やすコツ
- ことばノート:知らない言葉に出会ったら専用ノートに書き出す
- 文脈で覚える:単語帳ではなく、例文と一緒に覚える
- 日常会話で使う:家庭内で意識的に語彙レベルの高い表現を使う
- 新聞・ニュースに触れる:時事的な語彙を自然に吸収できる
国語の成績が伸びない原因と対処法
よくある5つの原因
| 原因 | 症状 | 対処法 |
|---|---|---|
| 語彙力不足 | 文章の意味がわからない | 毎日の語彙トレーニング |
| 読むスピードが遅い | 時間内に解き終わらない | 音読練習・速読トレーニング |
| 記述の型がない | 何を書けばいいかわからない | フレームワーク学習 |
| 解答根拠を探せない | 感覚で答えてしまう | 線引き読みの習慣化 |
| 復習不足 | 同じ間違いを繰り返す | 間違いノートの作成 |
「なんとなく」を排除する
国語は「センス」で解くものではありません。正しい解法テクニックを身につければ、誰でも安定して高得点を狙える科目です。答えの根拠を本文から見つける習慣をつけることが最も重要です。
国語のおすすめ問題集と教材選び
レベル別おすすめ問題集
| レベル | 問題集名 | 特徴 | 対象 |
|---|---|---|---|
| 基礎 | 『ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集』 | 論理的読解の基礎を構築 | 小4~小5 |
| 基礎~標準 | 『出口式 中学受験国語のレベルアップ問題集』 | 段階的にレベルアップ | 小4~小6 |
| 標準 | 『中学入試を制する国語の「読みテク」トレーニング』 | 読解テクニックを体系的に学べる | 小5~小6 |
| 標準~応用 | 『啓明舎が紡ぐ小学国語 読解の応用』 | 難関校レベルの読解力養成 | 小5~小6 |
| 応用 | 『難関中学突破 国語トレーニング』 | 最難関校対策 | 小6 |
問題集は答え合わせの際に「なぜそういう答えが正しくて、自分の答えが間違っているのか」を徹底的に理解することが大切です。
学年別の国語学習ロードマップ
| 時期 | 重点テーマ | 具体的な取り組み |
|---|---|---|
| 小3以前 | 読書習慣・語彙の土台 | 毎日の読書、音読、漢字先取り |
| 小4前半 | 読解の基本型を学ぶ | 物語文・説明文の基本パターン |
| 小4後半 | 記述の基礎トレーニング | 50字記述、要約練習 |
| 小5前半 | ジャンル別読解強化 | 物語文・説明文・随筆の読み分け |
| 小5後半 | 記述・選択肢の精度向上 | 80字記述、消去法の練習 |
| 小6前半 | 応用問題・過去問演習 | 志望校の過去問に取り組む |
| 小6後半 | 実戦演習・弱点補強 | 入試直前対策で仕上げ |
よくある質問(FAQ)
Q. 国語の勉強は毎日どのくらいすべきですか?
A. 小4で30分、小5で40分、小6で50~60分が目安です。読書時間は別に確保し、読解問題を最低1題解く習慣をつけましょう。
Q. 読書好きなのに国語の成績が上がらないのはなぜですか?
A. 読書と国語の問題を解くことは別のスキルです。読書で培った読解力を「問題に答える力」に変換するためには、設問の読み方や答え方のトレーニングが必要です。
Q. 国語は塾に通わなくても対策できますか?
A. 語彙力や読解の基礎は家庭学習でも十分対策できます。ただし、記述問題は添削が重要なため、塾や家庭教師の活用をおすすめします。
Q. 算数と国語、どちらを優先すべきですか?
A. 算数は差がつきやすく、国語は安定した得点源になります。どちらも重要ですが、国語の記述力は短期間では伸びにくいため、早い段階から対策を始めることをおすすめします。
まとめ
中学受験の国語攻略は、読解力・記述力・語彙力の3つを柱に、計画的に学習を進めることが重要です。「なんとなく」で解くのではなく、正しい読み方・書き方の型を身につけることで、国語は確実に得点源になります。
中学受験の全体像を踏まえて、今日から国語力アップに取り組みましょう。正しい勉強法で継続すれば、必ず結果はついてきます。