高校受験の不合格後の選択肢と次のステップ

高校受験で不合格になると、「人生が終わった」と感じてしまう受験生や保護者は少なくありません。しかし、日本の高校進学率は98.8%と非常に高く、不合格になっても高校に通えなくなるケースはほとんどありません。大切なのは、結果を受け止めて次にどう行動するかを冷静に考えることです。
高校受験の不合格後の選択肢と次のステップ|落ちても人生は終わらない
高校受験で不合格になると、「人生が終わった」と感じてしまう受験生や保護者は少なくありません。しかし、日本の高校進学率は98.8%と非常に高く、不合格になっても高校に通えなくなるケースはほとんどありません。大切なのは、結果を受け止めて次にどう行動するかを冷静に考えることです。
この記事では、高校受験に落ちた後に選べる具体的な進路の選択肢と、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。二次募集から通信制高校、高卒認定試験まで、あなたに合った最適な道を見つけるためのガイドです。高校受験全体の仕組みについてはこちらで確認できます。
高校受験で不合格になった場合の全体像
高校受験で第一志望に不合格になった場合、焦りや不安を感じるのは当然のことです。しかし、実際にはさまざまな進路が用意されており、どの選択肢を選んでも高校卒業資格を取得することが可能です。
文部科学省の調査によれば、中学卒業者のうち高校に進学しない割合はわずか1.2%程度です。つまり、受験で一度失敗しても、別の方法で高校に進学する人がほとんどです。まず深呼吸をして、選択肢を一つずつ確認していきましょう。
重要なのは、不合格=失敗ではないということです。多くの成功者が高校受験で挫折を経験しながらも、その後の努力で大きく飛躍しています。
不合格後の7つの進路選択肢を徹底比較
高校受験で不合格になった後の主な選択肢は以下の通りです。それぞれの特徴を理解して、自分に最適な道を選びましょう。

| 選択肢 | 特徴 | 期間 | 費用の目安 | おすすめの人 |
|---|---|---|---|---|
| 併願校への進学 | すでに合格している私立高校に進学 | 3年 | 年50〜100万円 | 併願校がある人 |
| 公立高校の二次募集 | 定員割れの公立高校を再受験 | 3年 | 年12〜15万円 | 公立志望の人 |
| 定時制高校 | 夜間や昼間に通う4年制 | 4年 | 年5〜15万円 | 働きながら学びたい人 |
| 通信制高校 | 自宅学習とスクーリング | 3〜4年 | 年3〜80万円 | 自分のペースで学びたい人 |
| 高校浪人 | 1年間勉強して再受験 | 1年+3年 | 塾代含め年20〜60万円 | 第一志望を諦められない人 |
| 高卒認定試験 | 試験合格で高卒同等資格を取得 | 最短半年 | 受験料約8,500円 | 大学進学を目指す人 |
| 就職・職業訓練 | 中学卒業後すぐに社会へ | — | — | 早く自立したい人 |
それぞれの選択肢について、以下で詳しく解説していきます。
併願校(私立高校)への進学
最も一般的な選択肢が、併願で合格している私立高校への進学です。多くの受験生は公立高校の受験前に私立高校を併願で受けているため、公立に不合格でもそのまま進学できます。
併願校進学のメリット
- すぐに進学先が確定する:精神的な負担が少ない
- 全日制の通常カリキュラムで学べる
- 学校によっては特進コースや独自プログラムがある
- 大学推薦枠が充実している学校もある
注意すべきポイント
私立高校は公立に比べて学費が高いことが最大の懸念点です。ただし、2020年度から始まった高等学校等就学支援金制度により、年収約590万円未満の世帯は私立高校でも実質無償化されています。各都道府県独自の補助制度もあるため、必ず確認しましょう。
志望校選びの考え方については、高校受験の志望校選びと受験戦略の記事が参考になります。
公立高校の二次募集を活用する
公立高校の中には、一次募集で定員に達しなかった場合に二次募集(追加募集)を行う学校があります。これは不合格後の大きなチャンスです。
二次募集のポイント
- 一次募集の合格発表後に募集要項が公開される
- 倍率が1倍前後と低い場合が多く、合格のチャンスが高い
- 出願期間が非常に短いため、素早い情報収集が必要
- 人気校は二次募集を行わないことが多い
二次募集の探し方
二次募集の情報は以下の方法で確認できます。
- 各都道府県の教育委員会HPで公式情報をチェック
- 中学校の担任や進路指導の先生に相談
- 塾や予備校の情報網を活用する
二次募集は毎年3月中旬〜下旬に行われることが多いです。時間的な余裕がないため、不合格がわかった時点ですぐに行動することが大切です。内申点の対策については内申点対策ガイドもご参照ください。
定時制高校・通信制高校という選択
定時制高校と通信制高校は、全日制と同等の高等学校卒業資格が取得できる正式な教育機関です。「二次募集にも間に合わなかった」「もっと柔軟な学び方をしたい」という人に特におすすめです。

定時制高校の特徴
定時制高校は、夜間(主に17時〜21時)に授業を行う学校が主流ですが、近年は昼間定時制も増えています。修業年限は原則4年間ですが、3年で卒業できる制度を設けている学校もあります。
- 働きながら通学できる
- 少人数制でアットホームな雰囲気
- 年齢層が幅広く多様な仲間と出会える
通信制高校の特徴
通信制高校は自宅学習がメインで、月に数回程度のスクーリング(通学)があるスタイルです。近年はN高等学校をはじめとする私立通信制高校が注目を集めています。
通信制高校の選び方で重要なポイントは以下の通りです。
- 学費:公立は年間3〜5万円、私立は年間25〜80万円と幅がある
- カリキュラム:プログラミングやeスポーツなど独自コースがある学校も
- サポート体制:レポート添削や個別指導の充実度を確認
- 入学時期:公立は4月・10月のみ、私立は随時入学可能な学校が多い
- スクーリング頻度:年5日程度から週3日まで学校によってさまざま
通信制高校は大学進学の道も開かれており、総合型選抜(旧AO入試)を活用した大学受験も可能です。
高校浪人(中学浪人)という選択肢
高校浪人は、1年間勉強して翌年の入試に再チャレンジする方法です。大学受験での浪人と比べると数は非常に少なく、推薦入試のスカイ予備校によれば、高校浪人の割合は全体の1〜2%以下と言われています。
高校浪人のメリット
- 第一志望の学校に再挑戦できる
- 1年間で基礎学力を大幅に向上させられる
- 浪人経験が精神面での成長につながることがある
高校浪人のデメリット
- 同級生と1年遅れることへの精神的負担
- 浪人中の学習環境を自分で整える必要がある
- 浪人をサポートする塾や予備校が少ない
- 再度不合格になるリスクがある
高校浪人を検討する場合は、中学校の担任や塾・予備校の先生に相談して、現実的な見通しを立てることが重要です。
高卒認定試験(旧大検)で大学受験資格を得る
高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)は、高校を卒業していなくても大学や専門学校の受験資格を得られる試験制度です。満16歳以上であれば受験可能で、年に2回(8月と11月)実施されます。
高卒認定試験の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受験資格 | 満16歳以上(高校未卒業者) |
| 試験科目数 | 8〜10科目 |
| 合格基準 | 各科目40〜50点程度(年度により変動) |
| 受験料 | 4,500〜8,500円 |
| 試験回数 | 年2回(8月・11月) |
| 合格までの期間 | 最短半年〜1年 |
| 取得できる資格 | 大学・短大・専門学校の受験資格 |

注意点
高卒認定は学歴としては「高卒」にはならない点に注意が必要です。あくまで大学受験の資格を得るための試験であり、就職時の学歴は「中卒」のままとなります。ただし、大学に進学・卒業すれば最終学歴は「大卒」となるため、大学進学を目指す場合は有効な選択肢です。
四谷学院によれば、高校受験で失敗しても高卒認定→大学受験で逆転するケースは珍しくないとのことです。
不合格後の親のサポートと心のケア
不合格になった直後は、受験生本人はもちろん、保護者も大きなショックを受けます。この時期にどのようなサポートをするかが、その後の進路に大きく影響します。

保護者が意識すべきこと
- 責めない:「もっと勉強していれば」は禁句
- 一緒に情報を集める:次の選択肢を一緒にリサーチ
- 本人の意思を尊重する:最終的な決定は本人に委ねる
- 時間をかけすぎない:二次募集の期限は短い
メンタルケアのポイント
不合格のショックから立ち直るには時間が必要ですが、二次募集や通信制高校の出願にはタイムリミットがあります。感情の整理と情報収集を並行して進めることが大切です。
キズキ共育塾では、高校受験に失敗しても人生は終わらないこと、そして親が子どもの気持ちに寄り添うことの大切さを強調しています。受験生のメンタルケアについてより詳しくは、メンタルケアとモチベーション管理の記事も参考にしてください。
不合格後に取るべき具体的なアクションプラン
不合格がわかったら、以下のステップで行動しましょう。時間との戦いになるため、素早い判断と行動が重要です。
不合格後1〜3日:気持ちを整理する
- まずは泣いたり悔しがったりして感情を出す
- 家族と今後の方向性について話し合う
- 中学校の担任に連絡して相談のアポを取る
不合格後3〜7日:情報収集と出願準備
- 教育委員会のHPで二次募集情報を確認
- 併願校の入学手続き期限を確認
- 通信制高校の資料を請求する
- 塾の先生に二次募集のアドバイスをもらう
不合格後1〜2週間:進路を決定する
- 二次募集に出願する(対象校がある場合)
- 通信制高校の見学・面接に行く
- 最終的な進学先を決定する
不合格後1ヶ月以降:新生活の準備
- 入学手続きを完了させる
- 新しい学校の教科書や制服を準備する
- 高校生活への期待を持って前を向く
塾予備校ナビでは、不合格後の具体的な行動指針について詳しく解説されています。
まとめ:不合格は人生の終わりではなく新たなスタート
高校受験で不合格になることは確かにつらい経験ですが、日本には多様な進路の選択肢が用意されています。併願校への進学、二次募集への挑戦、通信制高校、定時制高校、高卒認定試験など、どの道を選んでも高校卒業資格を取得し、大学進学や就職に進むことが可能です。
最も大切なのは、不合格という結果に押しつぶされず、次の一歩を踏み出すこと。高校受験全落ちした場合の対処法でも述べられているように、早めの情報収集と行動が、よりよい進路につながります。
あなたの高校受験の経験は、必ず将来の糧になります。今は辛くても、振り返ったときに「あの経験があったから成長できた」と思える日が来るでしょう。焦らず、でも着実に、次のステップに進んでいきましょう。高校受験の全体像を改めて確認して、戦略を立て直すことも忘れずに。
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