中学受験算数の図形問題を得意にする攻略法

中学受験の算数において、図形問題は最も出題頻度が高く、配点も大きい分野です。入試問題全体の25〜30%を図形問題が占めると言われており、図形の得意・不得意が合否に直結します。
中学受験算数の図形問題を得意にする攻略法|平面から立体まで完全ガイド
中学受験の算数において、図形問題は最も出題頻度が高く、配点も大きい分野です。入試問題全体の25〜30%を図形問題が占めると言われており、図形の得意・不得意が合否に直結します。
しかし、図形問題はパターンとコツを知れば確実に得点できる分野でもあります。本記事では、平面図形の面積問題から立体図形の応用まで、図形問題を得意にするための攻略法を徹底解説します。
図形問題の全体像と出題パターン
まず、中学受験で出題される図形問題の全体像を把握しましょう。
| 分野 | 主な出題内容 | 出題頻度 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 角度 | 三角形・四角形の角度、外角定理 | ★★★★☆ | 基礎〜中 |
| 面積 | 三角形・四角形・円の面積、複合図形 | ★★★★★ | 中〜高 |
| 相似と比 | 相似比と面積比、辺の比 | ★★★★★ | 高 |
| 立体図形 | 体積・表面積・展開図・切断 | ★★★★☆ | 高 |
| 図形の移動 | 回転・平行移動・対称移動 | ★★★☆☆ | 中〜高 |
算数全体の攻略法は「中学受験の算数攻略法|偏差値アップの科目別勉強法」をご覧ください。
平面図形の面積を攻略する「7つの道具」
面積問題は7つの基本テクニック(道具)を使いこなすことで攻略できます。

| 道具 | 使い方 | 適用場面 |
|---|---|---|
| 公式の適用 | 基本公式をそのまま使う | 三角形・平行四辺形・台形・円 |
| 足し算 | 複合図形を基本図形に分解して足す | L字型・凸型の図形 |
| 引き算 | 大きい図形から小さい図形を引く | くり抜かれた図形 |
| 等積変形 | 面積を変えずに形を変える | 平行線に挟まれた三角形 |
| 比の活用 | 底辺の比=面積の比を利用 | 高さが共通の三角形 |
| 半分の法則 | 対角線で二等分される性質 | 平行四辺形・台形 |
| 移動 | 図形の一部を移動して計算しやすくする | 扇形・弓形 |
面積公式の確認
- 三角形:底辺×高さ÷2
- 平行四辺形:底辺×高さ
- 台形:(上底+下底)×高さ÷2
- 円:半径×半径×3.14
- 扇形:半径×半径×3.14×中心角/360
補助線の引き方マスター
中学受験で使う補助線は4種類のパターンに集約されます。
補助線の4パターン
| パターン | 引き方 | 効果 |
|---|---|---|
| 頂点結合 | 2つの頂点を直線で結ぶ | 三角形に分割して面積計算 |
| 平行線 | 辺に平行な補助線を引く | 等積変形・面積比の利用 |
| 垂直線 | 辺に垂直な補助線を引く | 高さを明確にする |
| 延長線 | 辺を延長する | 大きな図形を作り引き算 |
補助線を引くコツ
- 何を求めたいかを先に明確にする
- 三角形を作ることを意識する(三角形が計算しやすい)
- 平行線があれば等積変形を検討する
- 困ったら対角線を引いてみる
相似と面積比の攻略
相似は図形分野の中でも最も得点差がつく単元です。
相似の基本ルール
- 相似比がa:bなら、面積比はa²:b²
- 例:相似比3:5 → 面積比9:25
- 体積比はa³:b³(立体の場合)
頻出の相似パターン
| パターン名 | 特徴 | 使い方 |
|---|---|---|
| ピラミッド型 | 平行線で三角形が相似 | 辺の比→面積比の計算 |
| 砂時計型 | 2つの三角形が向かい合う | 対頂角を利用して相似証明 |
| 直角三角形の相似 | 高さを引いて相似を作る | 三辺の比から辺の長さ |
| チョウチョ型 | 交差する直線で相似 | 比を使った面積計算 |
面積比の求め方
- 相似な図形を見つける
- 相似比を確定させる
- 面積比=相似比の2乗で計算
- 全体から部分の面積を求める
立体図形の攻略法
立体図形は空間認識力が求められ、苦手な子が多い分野です。

展開図のマスター
立方体の展開図は4パターンに分類できます。
- 1-4-1型:1面-4面-1面の配置
- 1-3-2型:1面-3面-2面の配置
- 3-3型:3面-3面の配置
- 2-2-2型:2面-2面-2面の配置
回転体の攻略
回転体は角に点を打ち、対応する点で円を描くとイメージしやすくなります。
立体の切断
- 同じ面にある2点は直線で結べる
- 平行な面の切り口は平行になる
- 切断面は必ず多角形になる
空間認識力を鍛える方法
| 方法 | 効果 | おすすめ時期 |
|---|---|---|
| 折り紙で図形を作る | 展開図の理解が深まる | 低学年〜 |
| スポンジを実際に切断 | 切断面のイメージ力UP | 4年生〜 |
| ブロック・パズル | 空間認識力の基礎 | 低学年〜 |
| ノートに立体を描く | 見取り図の正確さ向上 | 5年生〜 |
図形問題の効果的な練習法
図形を得意にするための具体的な練習方法です。
トレース学習法
- 問題の図形を自分でノートに描き写す
- 条件(長さ・角度)を書き込む
- 解法の手順を言葉で説明しながら解く
- 間違えた問題は翌日必ず解き直す
テーマ別集中学習
- 「角度の問題」を1週間集中して解く
- 次の1週間は「面積の問題」に集中
- さらに「相似と比」→「立体」と順番に進める
- 最後に混合問題で実戦力を養う
頻出単元の全体像は「中学受験算数の頻出単元と効果的な対策法」で確認できます。
まとめ:図形はパターンの習得で必ず得意になる
図形問題の攻略はパターンの習得と反復練習に尽きます。
図形攻略の3つのポイント:
- 面積の7つの道具を使いこなす
- 補助線の4パターンを覚え、適切に使う
- 立体は実体験で空間認識力を養い、展開図のパターンを暗記する
図形問題は一度コツをつかむと一気に得意分野に変わる可能性があります。まずは基本パターンから着実に身につけていきましょう。
計算力の強化は「中学受験算数の計算力を飛躍的に鍛える方法」をご参照ください。
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