高校受験理科の物理分野の攻略法とポイント

高校受験の理科で最も苦手意識を持つ受験生が多いのが物理分野です。計算問題が多く、公式の理解と応用力が求められるため、暗記だけでは対応できません。しかし、正しい方法で学習すれば、物理は安定して得点できる分野になります。この記事では、高校受験の理科対策の一環として、物理分野を攻略するためのポイントを解説します。
高校受験理科の物理分野の攻略法とポイント
高校受験の理科で最も苦手意識を持つ受験生が多いのが物理分野です。計算問題が多く、公式の理解と応用力が求められるため、暗記だけでは対応できません。しかし、正しい方法で学習すれば、物理は安定して得点できる分野になります。この記事では、高校受験の理科対策の一環として、物理分野を攻略するためのポイントを解説します。
中学物理の学習範囲と入試出題傾向
スタディサプリでも整理されているように、中学物理は3年間で以下の内容を学びます。
| 学年 | 単元 | 主な学習内容 | 入試出題頻度 |
|---|---|---|---|
| 中1 | 光・音・力 | 光の反射・屈折、音の性質、力のつり合い | ★★☆ |
| 中2 | 電流と磁界 | オームの法則、直列・並列回路、磁界 | ★★★ |
| 中3 | 運動とエネルギー | 等速直線運動、加速度、仕事、エネルギー | ★★★ |
特に電気回路の計算問題と運動・エネルギーの問題は入試で高配点になることが多い頻出分野です。
中1物理:光・音・力の攻略
光の性質
光の反射と屈折は作図問題として出題されることが多い分野です。
- 反射の法則:入射角=反射角を確実に覚える
- 屈折のルール:空気→ガラスで入射角>屈折角
- 全反射:ガラス→空気で入射角が臨界角以上のとき起こる
- 凸レンズの像:実像と虚像の条件を整理
音の性質
| 音の要素 | 波との関係 | ポイント |
|---|---|---|
| 大きさ | 振幅 | 振幅が大きいほど音が大きい |
| 高さ | 振動数(周波数) | 振動数が多いほど音が高い |
| 速さ | 媒質による | 空気中で約340m/s |
力のつり合い
- 力の3要素:大きさ・向き・作用点
- つり合いの条件:同一直線上で、大きさが等しく、向きが反対
- ばねの伸び:フックの法則(伸び=力に比例)
中2物理:電気回路の完全攻略
高校入試徹底対策ガイドでも解説されている通り、電気は物理分野の最重要単元です。

オームの法則
V(電圧)= I(電流)× R(抵抗)
この公式を変形して使いこなすことが大前提です。
- 電流を求める:I = V ÷ R
- 抵抗を求める:R = V ÷ I
直列回路と並列回路の比較
| 項目 | 直列回路 | 並列回路 |
|---|---|---|
| 電流 | どこでも同じ | 分かれる(和が全体) |
| 電圧 | 分かれる(和が全体) | どこでも同じ |
| 合成抵抗 | R₁ + R₂ | R₁×R₂÷(R₁+R₂) |
電力と電力量
- 電力(W)= 電圧(V)× 電流(A)
- 電力量(J)= 電力(W)× 時間(s)
- 発熱量(cal)= 電力量(J)× 0.24
電気の問題を解くコツ
- まず回路図を正確に描く
- 直列か並列かを判断する
- 分かっている値を書き込む
- オームの法則を使って未知の値を計算
- 単位を必ず確認する
計算問題を確実に解く方法で計算力を鍛えましょう。
中3物理:運動とエネルギーの攻略
iidrillの問題集でも重点的に扱われている最重要単元です。

力と運動の関係
| 運動の種類 | 力の状態 | 速さの変化 | 例 |
|---|---|---|---|
| 等速直線運動 | 力がつり合い/力がかかっていない | 一定 | 宇宙空間の物体 |
| 加速する運動 | 運動方向に力 | 速くなる | 自由落下 |
| 減速する運動 | 運動と逆方向に力 | 遅くなる | ブレーキ |
仕事とエネルギー
- 仕事(J)= 力(N)× 距離(m)
- 仕事の原理:道具を使っても仕事の総量は変わらない
- 位置エネルギー= 質量 × 重力加速度 × 高さ
- 運動エネルギー= ½ × 質量 × 速度²
- 力学的エネルギー保存の法則:位置エネルギー+運動エネルギー=一定
エネルギーの変換
エネルギーの種類(電気・熱・光・運動・位置・化学・核)と変換の例を整理しておきましょう。
物理分野の苦手を克服するためのステップ
ゼロ塾ガイドのアドバイスを参考に、物理の苦手克服法を紹介します。
ステップ1:公式の意味を理解する
公式を丸暗記するのではなく、なぜその式が成り立つのかを理解しましょう。例えば、V=IRは「電圧は電流と抵抗に比例する」という物理的な意味を持っています。
ステップ2:図を描いて解く
物理の問題は図を描くことで正答率が大幅に上がります。
- 力の問題→力の矢印を描く
- 電気の問題→回路図を描く
- 光の問題→光線の経路を描く
ステップ3:基本問題を繰り返す
おすすめ問題集の基本問題を3回以上繰り返し解くことで、解法パターンが定着します。
ステップ4:応用問題に挑戦する
基本が固まったら、過去問演習や応用問題に取り組みましょう。難関校レベルの対策を目指す場合は、複合問題の演習が必要です。
入試に出やすい物理の問題パターン
パターン1:回路の計算問題
直列・並列の混合回路で電流・電圧を求める問題。複数のステップで計算が必要。
パターン2:力のつり合いと運動
斜面上の物体の運動や、滑車を使った仕事の問題。力の分解が必要な場合も。
パターン3:エネルギー保存
振り子や斜面を下る物体のエネルギー変換を計算する問題。
パターン4:実験結果の考察
実験・観察問題として、グラフの読み取りや結果の考察が求められる。
よくある質問(FAQ)
Q:物理の計算が全くできません。何から始めるべきですか?
A:まずオームの法則(V=IR)の基本計算から始めましょう。1つの公式を完璧に使いこなせるようになれば、他の計算も同じ要領で解けるようになります。
Q:物理と数学は関係ありますか?
A:関係あります。比例・反比例の理解、方程式の計算力が物理の問題を解く基礎になります。数学の基礎力も並行して鍛えましょう。
Q:公式は全部覚える必要がありますか?
A:入試で頻出の公式は確実に覚える必要があります。ただし、丸暗記ではなく意味を理解して覚えることで、応用問題にも対応できるようになります。
まとめ
物理分野は理科の中で最も苦手意識を持つ受験生が多いですが、公式の意味を理解し、図を描いて解く習慣をつけ、基本問題を繰り返すことで確実に得点力が向上します。特に電気回路と運動・エネルギーは入試の超頻出分野なので、重点的に対策しましょう。効果的な勉強法と併せて、計画的に学習を進めてください。
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