高校受験理科の計算問題を確実に解く方法

高校受験の理科で計算問題を苦手とする受験生は多いですが、実は理科の計算はパターンが限られており、公式を正しく使えれば確実に得点できる分野です。この記事では、高校受験の理科対策として、入試で頻出する計算問題の公式と解き方を分野別に整理して解説します。
高校受験理科の計算問題を確実に解く方法
高校受験の理科で計算問題を苦手とする受験生は多いですが、実は理科の計算はパターンが限られており、公式を正しく使えれば確実に得点できる分野です。この記事では、高校受験の理科対策として、入試で頻出する計算問題の公式と解き方を分野別に整理して解説します。
理科の計算問題で最も大切なこと:単位を理解する
学びサジェストでも強調されているように、理科の計算は単位を理解すれば答えが見えるのが特徴です。
単位の換算でよくあるミス
| 間違えやすい換算 | 正しい関係 | 注意点 |
|---|---|---|
| g と kg | 1kg = 1000g | 問題文の単位を確認 |
| cm と m | 1m = 100cm | 面積・体積は要注意 |
| mA と A | 1A = 1000mA | 電気の問題で頻出 |
| cm³ と L | 1L = 1000cm³ | 密度・濃度で必須 |
| J と cal | 1cal ≈ 4.2J | 熱量の計算 |
計算を始める前に、すべての値の単位を統一することを習慣にしましょう。
物理分野の計算公式と解き方
密度の計算
密度(g/cm³) = 質量(g) ÷ 体積(cm³)
高校受験マナビノートでも基本公式として紹介されています。

例題: 質量54g、体積20cm³の物質の密度は?
→ 54 ÷ 20 = 2.7g/cm³
速さの計算
速さ = 距離 ÷ 時間
| 求めるもの | 公式 |
|---|---|
| 速さ | 距離 ÷ 時間 |
| 距離 | 速さ × 時間 |
| 時間 | 距離 ÷ 速さ |
オームの法則
V(電圧) = I(電流) × R(抵抗)
| 求めるもの | 公式 | 単位 |
|---|---|---|
| 電圧 V | I × R | V(ボルト) |
| 電流 I | V ÷ R | A(アンペア) |
| 抵抗 R | V ÷ I | Ω(オーム) |
物理分野の攻略法で回路の問題を詳しく解説しています。
電力と電力量
- 電力(W) = 電圧(V) × 電流(A)
- 電力量(J) = 電力(W) × 時間(s)
- 発熱量(cal) = 電力量(J) ÷ 4.2
仕事の計算
- 仕事(J) = 力(N) × 距離(m)
- 仕事率(W) = 仕事(J) ÷ 時間(s)
圧力の計算
圧力(Pa) = 力(N) ÷ 面積(m²)
注意: 面積の単位はm²に統一すること(cm²から換算が必要)
化学分野の計算公式と解き方
質量パーセント濃度
濃度(%) = 溶質の質量(g) ÷ 溶液の質量(g) × 100
注意: 分母は「溶媒」ではなく「溶液(溶質+溶媒)」
例題: 水180gに食塩20gを溶かした食塩水の濃度は?
→ 20 ÷ (180 + 20) × 100 = 10%
質量保存の法則を使った計算
反応前の総質量 = 反応後の総質量
例題: 銅4gを加熱すると酸化銅5gができた。結合した酸素は?
→ 5 - 4 = 1g
化学反応の質量比
銅と酸素は4:1の質量比で反応 → 銅Xgに結合する酸素 = X÷4 g
地学分野の計算公式と解き方
地震の計算
| 公式 | 意味 |
|---|---|
| P波の速さ = 震源距離 ÷ P波の到達時間 | 初期微動の伝わる速さ |
| S波の速さ = 震源距離 ÷ S波の到達時間 | 主要動の伝わる速さ |
| 初期微動継続時間 = S波到達時間 - P波到達時間 | 震源からの距離に比例 |
湿度の計算
湿度(%) = 空気中の水蒸気量(g/m³) ÷ その温度での飽和水蒸気量(g/m³) × 100
地学分野の攻略テクニックで天気の計算問題を詳しく解説しています。
計算問題の正答率を上げる5つのコツ
イマナビのアドバイスも参考に、計算問題の正答率を上げるコツを紹介します。

コツ1:公式を「意味」で理解する
| 公式 | 意味 |
|---|---|
| 密度 = 質量÷体積 | 1cm³あたりの重さ |
| 速さ = 距離÷時間 | 1秒あたりに進む距離 |
| 圧力 = 力÷面積 | 1m²あたりにかかる力 |
コツ2:図や表を書いてから計算する
問題文を読んだら、いきなり計算せずにまず図や表に整理しましょう。
コツ3:単位を常に書く
計算の各ステップで単位を省略せずに書くことで、ミスを防げます。
コツ4:比例計算のパターンを覚える
理科の計算問題の多くは比例関係を使います。「AがB倍になればCもB倍」というパターンを活用しましょう。
コツ5:検算の習慣をつける
計算結果が常識的な値かどうかを確認しましょう。例えば密度が100g/cm³と出たら明らかにおかしいと気づけるようにしましょう。
分野別の計算問題一覧表
入試総まとめを参考に、入試頻出の計算問題を整理しました。
| 分野 | 計算テーマ | 頻出度 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 物理 | オームの法則 | ★★★ | 標準 |
| 物理 | 仕事とエネルギー | ★★★ | やや難 |
| 物理 | 密度 | ★★☆ | 基礎 |
| 物理 | 圧力 | ★★☆ | 標準 |
| 化学 | 質量パーセント濃度 | ★★★ | 標準 |
| 化学 | 質量比(酸化) | ★★★ | 標準 |
| 地学 | 地震の速さ | ★★☆ | 標準 |
| 地学 | 湿度 | ★★☆ | 基礎 |
よくある質問(FAQ)
Q:計算問題が全くできません。何から始めるべきですか?
A:まず密度の計算(質量÷体積)から始めましょう。最もシンプルな計算なので、ここで「公式を使って解く」感覚を身につけてください。おすすめ問題集の基本問題から取り組みましょう。
Q:公式は丸暗記すべきですか?
A:丸暗記よりも意味を理解して覚えることをおすすめします。「密度は1cm³あたりの重さ」と理解すれば、公式を忘れても自分で導けます。
Q:計算ミスを減らすにはどうすればよいですか?
A:単位を省略せず書く、図や表を使う、検算する、の3つを習慣にしましょう。効果的な勉強法の演習方法も参考にしてください。
まとめ
理科の計算問題は公式の数が限られており、パターンを覚えれば確実に得点できる分野です。単位を正しく理解し、公式を意味で覚え、図表を使って整理してから計算する習慣をつけましょう。物理の電気回路、化学の濃度・質量比、地学の地震・湿度が特に頻出なので重点的に演習を行ってください。
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