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高校受験の公立高校と私立高校の違いを徹底解説

公開日:2026年2月22日更新日:2026年2月23日
学費の違いを数字で比較 - illustration for 高校受験の公立高校と私立高校の違いを徹底解説

高校受験を控えたお子さまを持つ保護者の方にとって、「公立高校と私立高校のどちらを選ぶべきか」は最も悩ましい問題のひとつです。学費、教育方針、入試の仕組み、進学実績など、比較すべきポイントは多岐にわたります。本記事では、公立高校と私立高校の違いを7つの観点から徹底的に比較し、お子さまに合った学校選びのヒントをお届けします。高校受験の基礎知識を理解したうえで、ぜひ参考にしてください。

高校受験の公立高校と私立高校の違いを徹底解説

高校受験を控えたお子さまを持つ保護者の方にとって、「公立高校と私立高校のどちらを選ぶべきか」は最も悩ましい問題のひとつです。学費、教育方針、入試の仕組み、進学実績など、比較すべきポイントは多岐にわたります。本記事では、公立高校と私立高校の違いを7つの観点から徹底的に比較し、お子さまに合った学校選びのヒントをお届けします。高校受験の基礎知識を理解したうえで、ぜひ参考にしてください。

公立高校と私立高校の基本的な違いとは

まず、公立高校と私立高校の根本的な違いを整理しましょう。公立高校は都道府県や市町村などの地方自治体が設置・運営する学校で、教育方針は文部科学省の学習指導要領に基づいています。そのため、全国どの公立高校でも一定の教育水準が保たれているのが特徴です。

一方、私立高校は学校法人が設置・運営しており、「建学の精神」に基づいた独自の教育方針を持っています。宗教系の学校や、特定の分野に特化した教育を行う学校など、各校の個性が明確です。また、高校受験の入試科目・配点と出題傾向にも大きな違いがあり、それぞれに合った対策が求められます。

公立と私立の運営主体の違いは、学費だけでなく、カリキュラムの自由度、教員の異動の有無、設備投資の規模など、学校生活のあらゆる面に影響を与えています。

学費の違いを数字で比較

公立高校と私立高校の最も大きな違いのひとつが学費です。文部科学省の「子供の学習費調査」によると、年間の学習費総額には約2倍の差があります。

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項目公立高校(全日制)私立高校(全日制)
年間学習費総額約51万3千円約105万4千円
3年間の総額約153万9千円約316万2千円
入学金約5,650円約16万円
授業料(年間)約11万8千円約43万円
施設設備費ほぼなし年間数万〜十数万円

私立高校の授業料は公立の約5倍にもなり、さらに施設設備費や教材費など追加の費用が発生します。ただし、2020年4月から「高等学校等就学支援金制度」が拡充され、年収約590万円未満の世帯では私立高校の授業料も実質無償化されています。

さらに注目すべきは、大阪府が2026年度から所得制限なしの高校授業料完全無償化を実施する点です。こうした動きが全国に広がれば、公立と私立の学費差は今後さらに縮まる可能性があります。高校受験の年間スケジュールと合わせて、出願前に最新の支援制度を必ず確認しましょう。

入試制度と選考方法の違い

公立高校と私立高校では、入試の仕組みが大きく異なります。この違いを理解することは、受験戦略を立てるうえで非常に重要です。

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入試制度と選考方法の違い - illustration for 高校受験の公立高校と私立高校の違いを徹底解説
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公立高校の入試

公立高校の入試は各都道府県が実施し、学力試験と調査書(内申書)の両方が合否に影響します。東京都の場合、学力試験と内申点の比重は7:3(一般的な普通科の場合)です。出題範囲は中学校の教科書に準拠しており、基礎的な学力を問う問題が中心です。

試験科目は原則5教科(国語・数学・英語・理科・社会)で、各教科の配点は均等であることが多いです。また、一部の自治体では特色検査を実施し、思考力や表現力を問う問題が出されます。

私立高校の入試

私立高校の一般入試は、学力試験の成績が合否を決める主な資料となります。試験科目は3教科(国語・数学・英語)が主流で、学校によっては教科書のレベルを超えた応用問題が出題されることもあります。

また、私立高校には推薦入試の制度があり、「単願推薦」と「併願推薦」の2種類があります。単願推薦は合格したら必ずその学校に入学することが条件で、合格率は非常に高くなっています。

比較項目公立高校私立高校
試験科目5教科が基本3教科が主流
出題レベル教科書範囲内応用問題あり
内申点の影響大きい(3〜5割)一般入試では小さい
推薦入試一部あり充実している
入試日程2月中旬〜3月上旬1月中旬〜2月中旬
受験料約2,200円約2〜3万円

教育方針とカリキュラムの違い

公立高校は文部科学省の学習指導要領に沿った均一的な教育を提供します。どの公立高校でも基本的なカリキュラムは同じで、教科書も同じものを使用することが多いです。教員は数年ごとに異動があるため、特定の教員に依存しない体制が維持されています。

一方、私立高校は独自のカリキュラムを組むことができ、学校の特色が出やすいのが魅力です。進学校では先取り学習を行い、中高一貫校では6年間を見据えた効率的なカリキュラムが組まれています。また、グローバル教育に力を入れる学校、STEAM教育を推進する学校、芸術やスポーツに特化した学校など、多様な選択肢があります。

教員についても、私立高校は異動がないため、長年にわたって同じ学校で教鞭を取るベテラン教員が多く、学校独自の指導ノウハウが蓄積されやすいという利点があります。高校受験の入試科目と出題傾向は、こうしたカリキュラムの違いを反映しています。

大学進学実績とサポート体制の違い

大学進学を見据えた場合、公立と私立ではサポートの手厚さに大きな差があります。

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公立高校は生徒の自主性を重んじる傾向が強く、大学受験対策は生徒個人の努力に任せられることが多いです。そのため、多くの公立高校生は塾・予備校を併用して受験勉強に取り組んでいます。ただし、トップレベルの公立進学校は例外で、手厚い進学指導を行う学校も少なくありません。

私立高校は大学進学を前提としたカリキュラムを組んでいることが多く、放課後の補習や長期休暇中の特別講座、模擬試験の実施など、学校内で受験対策が完結する体制を整えています。また、系列大学への内部進学という選択肢がある学校もあり、受験のプレッシャーを軽減できるのも大きなメリットです。

さらに、私立高校は指定校推薦枠を多く持っている学校が多く、学校の推薦を得ることで有名大学に進学できる可能性もあります。志望校選びと受験戦略を考える際には、こうした進学ルートも視野に入れておきましょう。

公立高校・私立高校それぞれのメリット・デメリット

ここまでの情報をもとに、公立高校と私立高校のメリット・デメリットを整理します。

公立高校・私立高校それぞれのメリット・デメリット - illustration for 高校受験の公立高校と私立高校の違いを徹底解説
公立高校・私立高校それぞれのメリット・デメリット - illustration for 高校受験の公立高校と私立高校の違いを徹底解説

公立高校のメリット

  • 学費が安い:3年間で約154万円と私立の約半額
  • 多様な生徒と出会える:さまざまな家庭環境の生徒が集まる
  • 自主性が育つ:自分で考えて行動する力が身につく
  • 通学が近い:地元の学校に通えるケースが多い
  • 教育の質が均一:どの学校でも一定水準の教育が保証される

公立高校のデメリット

  • 受験対策が手薄:塾や予備校の費用が別途必要になることが多い
  • 教員の異動がある:優秀な教員が突然いなくなることも
  • 設備が私立に比べて古い:予算の制約がある
  • 内申点が必要:普段の生活態度も合否に影響する

私立高校のメリット

  • 充実した設備:図書館、自習室、スポーツ施設が整っている
  • 手厚い受験サポート:補習や講座が充実している
  • 独自の教育方針:特色ある教育を受けられる
  • 内部進学の選択肢:系列大学に進学できる場合がある
  • 指定校推薦枠が豊富:推薦での大学進学が有利
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私立高校のデメリット

  • 学費が高い:3年間で約316万円(支援制度活用で軽減可能)
  • 校則が厳しい場合がある:服装や行動に関する規則が細かい
  • 授業進度が速い:ついていけないと苦しくなることも
  • 通学時間が長くなりがち:自宅から遠い学校を選ぶケースが多い

お子さまに合った高校の選び方チェックポイント

最終的にどちらを選ぶかは、お子さまの性格や家庭の状況によって異なります。以下の8つのポイントを参考に、総合的に判断しましょう。

公立高校が向いているお子さま:

  • 自分で計画を立てて勉強できる自主性がある
  • さまざまな背景を持つ友人と交流したい
  • 学費を抑えたい家庭
  • 内申点を十分に確保できている
  • 地元の学校に通いたい

私立高校が向いているお子さま:

  • 手厚いサポートのもとで勉強したい
  • 特定の分野(国際教育、スポーツ、芸術など)に打ち込みたい
  • 系列大学への内部進学を視野に入れている
  • 充実した施設で学校生活を送りたい
  • 特定の学校の教育方針に共感している

いずれの場合も、実際に学校説明会やオープンスクールに参加し、自分の目で雰囲気を確かめることが大切です。偏差値や学費だけでなく、偏差値の見方と活用法を理解したうえで、お子さまが3年間楽しく充実した学校生活を送れるかどうかを最優先に考えましょう。

まとめ

公立高校と私立高校にはそれぞれ異なる特徴があり、どちらが優れているとは一概に言えません。学費は公立が大きく有利ですが、2026年度からの大阪府の授業料無償化のように、この差は今後縮まっていく可能性があります。入試方法も、内申点重視の公立と学力試験重視の私立では、必要な準備がまったく異なります。

大切なのは、お子さまの学力・性格・将来の目標に合った学校を選ぶことです。早い段階から高校受験の準備を始め、併願戦略も含めてしっかり計画を立てましょう。公立・私立それぞれの学校見学に足を運び、親子で納得のいく選択をしてください。

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