中学受験の年間行事カレンダーと重要イベント

中学受験は数年にわたる長期プロジェクトです。塾の授業や家庭学習だけでなく、学校説明会・模擬試験・文化祭見学・出願・入試本番と、さまざまなイベントが1年を通して続きます。
中学受験の年間行事カレンダーと重要イベント|月別にやるべきことを完全解説
中学受験は数年にわたる長期プロジェクトです。塾の授業や家庭学習だけでなく、学校説明会・模擬試験・文化祭見学・出願・入試本番と、さまざまなイベントが1年を通して続きます。
「いつ何をすればいいのか分からない」「大事なイベントを見逃してしまった」という声は毎年少なくありません。本記事では、中学受験における月別の年間行事カレンダーを作成し、各時期にやるべきことを詳しく解説します。計画的に準備を進めて、万全の状態で入試本番を迎えましょう。
中学受験の年間スケジュール全体像
まずは中学受験(主に6年生)の年間スケジュールを俯瞰してみましょう。大きく4つの時期に分かれます。
| 時期 | 期間 | 主なイベント | 学習の重点 |
|---|---|---|---|
| 春期 | 2月〜4月 | 新学年スタート・春期講習 | 基礎固め・弱点補強 |
| 夏期 | 5月〜8月 | 学校説明会・夏期講習・模試 | 総復習・応用力強化 |
| 秋期 | 9月〜11月 | 文化祭見学・志望校判定模試・過去問演習 | 志望校対策・実戦力養成 |
| 冬期〜入試 | 12月〜2月 | 出願・冬期講習・入試本番 | 最終仕上げ・体調管理 |
中学受験の全体像については「中学受験入門ガイド|始め方から合格までの完全ロードマップ」で詳しく解説しています。
【2月〜4月】新学年スタートと春の準備期間
中学受験塾の新学年は一般的に2月から始まります。学校の学年より1か月早いスタートです。
2月:新学年スタート
- 塾の新学年授業開始(小4〜小6)
- 前年度の入試結果分析・報告会(各塾で開催)
- 新しいクラス・テキストでの学習スタート
3月:春期講習の準備
- 春期講習の申し込み・受講(3月下旬〜4月上旬)
- 新学年のカリキュラムに慣れる時期
- 学校説明会の年間スケジュールを確認
4月:学習リズムの確立
- 新学年の学習ペースの定着
- 第1回公開模試(各塾で4月〜5月に実施)
- 志望校の資料請求開始
この時期は焦らず基礎学力の土台固めに集中することが大切です。中学受験の開始時期については「中学受験はいつから始めるべき?最適な開始時期を解説」をご覧ください。
【5月〜8月】学校見学と夏の実力養成期間
5月以降は学校との接点が増える時期です。学校説明会や公開模試が本格的にスタートします。

5月〜6月:学校説明会シーズン開幕
- 学校説明会が本格的にスタート(首都圏模試センターで日程検索可能)
- 合同説明会・進学フェアへの参加
- 前期の公開模試で現在の実力を確認
- 志望校リストの作成・絞り込み開始
7月:夏休み前の準備
- 夏期講習の申し込み・準備
- 1学期の復習と弱点の洗い出し
- 学校見学・オープンスクールへの参加
8月:夏期講習で実力アップ
- 夏期講習(通常4〜5週間、朝から夕方まで)
- 6年生にとって最も重要な学力向上期間
- 既習範囲の総復習と応用力の強化
- お盆期間は家庭学習で弱点克服
夏休みは「受験の天王山」と呼ばれ、ここでの頑張りが秋以降の成績を大きく左右します。6年生は週20時間以上の学習時間が目安とされています。
【9月〜11月】志望校対策と秋の実戦期間
秋は志望校を確定させ、本番に向けた実戦力を磨く重要な時期です。

9月:志望校判定と過去問スタート
- 志望校判定模試がスタート(合格可能性が数値で表示)
- 過去問演習の開始(第一志望校から着手)
- 学校説明会・入試説明会への参加(秋が最後のチャンス)
- 併願校の検討と受験パターンの作成
10月:文化祭シーズン
- 文化祭・体育祭の見学(学校の雰囲気を知る最良の機会)
- 過去問演習の本格化(5年分以上を目標)
- 入試要項の入手(出願方法・日程の確認)
- 模試の結果を基に併願戦略の見直し
11月:最終確認の時期
- 最後の学校説明会・入試説明会
- 過去問演習の仕上げ
- 出願準備(写真撮影・必要書類の準備)
- 受験校の最終決定
文化祭見学では生徒の様子や施設をしっかりチェックしましょう。子どもと一緒に訪問し、「この学校に通いたい」というモチベーションを高めることが大切です。
【12月〜2月】出願から入試本番まで
いよいよ受験本番が近づく最も緊張する時期です。学力の仕上げと同時に、体調管理やメンタルケアも重要になります。

12月:出願と最終調整
- 冬期講習の受講
- インターネット出願の準備(アカウント作成・写真データ準備)
- 埼玉入試の出願開始(12月下旬〜)
- 受験校の最終確認と出願スケジュール作成
- 年末年始の学習計画立案
1月:入試シーズン開幕
| 地域 | 入試開始日 | 備考 |
|---|---|---|
| 埼玉県 | 1月10日〜 | 首都圏入試の先陣 |
| 千葉県 | 1月20日〜 | 埼玉に続いて実施 |
| 東京都・神奈川県 | 2月1日〜 | メイン入試期間 |
| 関西圏 | 1月中旬〜 | 統一入試日あり |
- 埼玉入試(1月10日〜)で実戦経験を積む
- 千葉入試(1月20日〜)で本番慣れ
- 東京・神奈川の出願手続き
- 生活リズムの調整(朝型へ移行)
2月:決戦の時
- 東京・神奈川入試本番(2月1日〜)
- 合格発表・入学手続き
- 補欠・繰り上げ合格の対応
- 2月中旬以降:入試終了・新生活の準備
入試本番に向けた対策は「中学受験の入試科目と最新の出題傾向」を参考にしてください。
学年別の年間行事ポイント
6年生だけでなく、4年生・5年生にも重要なイベントがあります。
| 学年 | 春(2〜4月) | 夏(5〜8月) | 秋(9〜11月) | 冬(12〜2月) |
|---|---|---|---|---|
| 4年生 | 入塾・新学年開始 | 学校見学開始・夏期講習 | 文化祭見学・模試 | 冬期講習・新5年準備 |
| 5年生 | 学習量増加・模試 | 学校説明会・夏期講習 | 志望校リスト作成 | 冬期講習・新6年準備 |
| 6年生 | 総復習開始・模試 | 学校説明会・夏期講習(天王山) | 過去問・志望校確定 | 出願・入試本番 |
4年生・5年生のうちにやっておくべきこと:
- 複数の学校説明会や文化祭に足を運ぶ
- 公開模試で客観的な学力を把握する
- 基礎学力をしっかり固める
- お子さんの適性を見極める
見逃しがちな重要イベントと注意点
年間行事の中で見落としやすいが重要なイベントをまとめます。
出願に関する注意点
- インターネット出願が主流だが、出願開始直後はサーバーが混雑する場合あり
- 出願に必要な写真データのサイズ・形式は学校ごとに異なる
- 調査書・通知表のコピーが必要な学校もある(早めに担任に依頼)
模試に関する注意点
- 主要な公開模試は4月〜12月にかけて実施
- 志望校判定模試は6年生の9月以降が本格化
- 複数の模試を受けて偏差値の幅を把握することが大切
学校行事に関する注意点
- 人気校の説明会は予約制で即日満席になることも
- 文化祭は事前予約が必要な学校が増加傾向
- オンライン説明会も活用して効率よく情報収集
偏差値の正しい見方については「中学受験の偏差値とは?正しい見方と活用法」で解説しています。
まとめ:計画的な準備が合格への近道
中学受験の年間行事カレンダーを把握し、先を見据えた準備をすることが合格への近道です。
各時期の最重要ポイント:
- 春(2〜4月):新学年のスタートダッシュと基礎固め
- 夏(5〜8月):学校説明会と夏期講習での実力養成
- 秋(9〜11月):志望校確定と過去問演習
- 冬〜入試(12〜2月):出願手続きと本番で実力発揮
特に学校説明会や文化祭は見学できる時期が限られているため、早めにスケジュールを確認し、計画的に訪問しましょう。お子さんが「この学校に行きたい」と思える学校との出会いが、受験勉強の最大のモチベーションになります。
合格率や倍率の見方については「中学受験の合格率と倍率の正しい見方」もあわせてご覧ください。
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