高校受験国語の古文・漢文の対策と攻略ポイント

高校受験の国語において、古文・漢文は「難しそう」という印象とは裏腹に、基礎知識を身につければ現代文よりも得点源にしやすい分野です。出題パターンが限られており、覚えるべき内容も明確だからです。この記事では、国語の効果的な勉強法と合わせて、古文・漢文の具体的な対策と攻略ポイントを解説します。
高校受験国語の古文・漢文の対策と攻略ポイント
高校受験の国語において、古文・漢文は「難しそう」という印象とは裏腹に、基礎知識を身につければ現代文よりも得点源にしやすい分野です。出題パターンが限られており、覚えるべき内容も明確だからです。この記事では、国語の効果的な勉強法と合わせて、古文・漢文の具体的な対策と攻略ポイントを解説します。
高校入試における古文・漢文の出題傾向
公立高校入試では、古文・漢文は必ずと言っていいほど出題されます。ベネッセによると、出題の特徴は以下の通りです。
| 項目 | 古文 | 漢文 |
|---|---|---|
| 配点 | 10〜15点 | 5〜10点 |
| 出典 | 説話・随筆が多い | 故事成語・教訓話が多い |
| 難易度 | 基礎〜標準 | 基礎レベル |
| よく出る問題 | 仮名遣い・現代語訳・心情 | 書き下し文・内容理解 |
入試の古文・漢文は文章自体がシンプルで短いことが多く、慣れてしまえば得点しやすい分野です。
古文の基礎知識
歴史的仮名遣い
古文を読む第一歩は、歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直せることです。

| 歴史的仮名遣い | 現代仮名遣い | 例 |
|---|---|---|
| ゐ・ゑ・を | い・え・お | ゐなか→いなか |
| はひふへほ(語中語尾) | わいうえお | 言はず→言わず |
| くわ | か | くわし→菓子 |
| ぢ・づ | じ・ず | はぢ→恥 |
| au | ou | あふぎ→おうぎ |
頻出古語
京進の推奨リストを参考に、以下の古語は必ず覚えましょう。
- あはれなり=しみじみと心を動かされる
- をかし=趣がある、美しい
- いとど=ますます
- やがて=すぐに
- つれづれなり=退屈だ
- あやし=不思議だ、身分が低い
- めでたし=すばらしい
主語の把握
古文最大の難所は省略された主語の特定です。文理でも、主語の把握が古文読解の最重要ポイントとされています。
主語を特定するコツ:
- 敬語表現から話者と対象を推測する
- 場面の状況から判断する
- 「て」でつながる文は同じ主語が多い
- 「を・に・ば」で区切られると主語が変わることが多い
古文の読解テクニック
テクニック1:音読で慣れる
古文は声に出して読むことでリズムに慣れます。最初は現代語訳と対照しながら読み、徐々に古文だけで意味が取れるようにしていきましょう。
テクニック2:話の流れをつかむ
入試の古文は説話(昔話のような物語)が多いです。「誰が」「何をして」「どうなったか」という骨格をつかむことを意識しましょう。
テクニック3:設問のヒントを活用する
注釈や現代語訳が設問の中にヒントとして示されていることが多いです。これらを見落とさないようにしましょう。
漢文の基礎知識
返り点のルール
漢文を読む基本は返り点の理解です。

| 返り点 | ルール | 例 |
|---|---|---|
| レ点 | 直前の一字に返る | 読レ書→書を読む |
| 一二点 | 一から二に返る | 不一能二読→読むこと能わず |
| 上下点 | 上から下に返る | 一二点より大きく返る |
書き下し文のルール
- 訓読みできる漢字は訓読みにする
- 助詞・助動詞をひらがなで補う
- 返り点に従って語順を入れ替える
再読文字
- 未(いまだ〜ず):まだ〜ない
- 将(まさに〜んとす):これから〜しようとする
- 当(まさに〜べし):当然〜すべきだ
- 須(すべからく〜べし):ぜひ〜すべきだ
漢文の読解テクニック
テクニック1:故事成語の背景を知る
入試では故事成語の出典となる話が出題されることが多いです。代表的な故事成語(矛盾、五十歩百歩、蛍雪の功など)の話を読んでおきましょう。
テクニック2:漢字の意味から推測する
漢文は漢字で構成されているため、個々の漢字の意味がわかれば大まかな内容は推測できます。漢字・語彙力があると有利です。
古文・漢文の効率的な学習プラン
| 時期 | 古文 | 漢文 |
|---|---|---|
| 中3の春 | 歴史的仮名遣いを完璧に | 返り点の基本ルール |
| 中3の夏 | 頻出古語の暗記・音読練習 | 書き下し文の変換練習 |
| 中3の秋 | 読解演習・過去問 | 故事成語の読解 |
| 中3の冬 | 弱点補強・実戦演習 | 実戦演習 |
よくある質問(FAQ)
Q. 古文・漢文は暗記だけで点が取れますか?
基礎知識(仮名遣い、頻出古語、返り点)は暗記が必要ですが、読解問題は内容理解も求められます。両方をバランスよく学習しましょう。
Q. 古語辞典は必要ですか?
入試レベルでは頻出古語30〜50語を覚えれば十分です。問題集に付属の古語リストを活用しましょう。
Q. 古文・漢文の対策はいつから始めるべきですか?
中3の春から始めれば十分です。苦手意識の克服は早めに取り組むと楽になります。
Q. 古文と漢文、どちらを先に対策すべきですか?
漢文の方がルールがシンプルで覚えやすいため、漢文から始めるのがおすすめです。自信がついたら古文に進みましょう。
まとめ
古文・漢文は基礎知識を確実に身につければ得点源にできる分野です。古文は歴史的仮名遣いと頻出古語の暗記、主語の把握がポイント。漢文は返り点のルールと書き下し文の変換を完璧にしましょう。現代文の読解力と合わせて対策することで、国語全体の得点力を大きく向上させることができます。難関校を目指す場合は、さらに発展的な古文読解にも挑戦してみてください。
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