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中学受験の算数攻略法|偏差値アップの科目別勉強法

中学受験算数の場合の数と確率の解き方

公開日:2026年2月22日更新日:2026年2月23日
場合の数とは?基本的な考え方 - illustration for 中学受験算数の場合の数と確率の解き方

中学受験の算数で「場合の数」は、多くの受験生が苦手とする単元の一つです。数え漏れや重複カウントが起こりやすく、「答えは合っているはずなのに違う」という経験をしたお子さんも多いのではないでしょうか。

中学受験算数の場合の数と確率の解き方

中学受験の算数で「場合の数」は、多くの受験生が苦手とする単元の一つです。数え漏れや重複カウントが起こりやすく、「答えは合っているはずなのに違う」という経験をしたお子さんも多いのではないでしょうか。

しかし、場合の数は正しい解法のパターンを身につければ、確実に得点できる分野です。この記事では、樹形図の書き方から順列・組み合わせの使い分けまで、場合の数を完全攻略する方法を解説します。

場合の数とは?基本的な考え方

場合の数とは、「ある条件を満たすものが全部で何通りあるか」を求める問題です。中学受験では計算で求める方法と、書き出して数える方法の両方が出題されます。

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場合の数を解く3つの道具

かるび勉強部屋で紹介されているように、場合の数を解くには3つの道具があります。

道具用途使う場面
樹形図可能性を全て書き出す数が少ないとき、条件が複雑なとき
順列(並べ方)順序を考えて並べる数を計算カード並べ、人の並び方など
組み合わせ(選び方)順序を考えずに選ぶ数を計算チーム分け、代表選びなど

「和の法則」と「積の法則」

場合の数の計算では、2つの重要な法則があります。

和の法則:「AまたはB」のパターン → Aの場合の数 + Bの場合の数

積の法則:「AかつB」のパターン → Aの場合の数 × Bの場合の数

例えば、サイコロを2回振って合計が7になる組み合わせを求めるとき、1回目と2回目の出目は独立しているため積の法則が関係しますが、(1,6)(2,5)(3,4)(4,3)(5,2)(6,1)と書き出すと6通りとわかります。

樹形図の書き方とコツ

樹形図は場合の数の最も基本的な道具です。樹形図の書き方のコツを押さえれば、数え漏れや重複を防げます。

樹形図の基本ルール

  1. 順番を決めて書く:必ず同じ順序で分岐を書く
  2. 条件をチェックしながら書く:条件に合わないものは途中で止める
  3. 漏れなく重複なく:全てのパターンを網羅する

樹形図が有効な問題パターン

  • 3〜4個のものの並べ方
  • 条件付きの並べ方(隣り合う・隣り合わないなど)
  • 道順の問題(格子状の道を通るパターン)

樹形図の書き方の具体例

例えば、A、B、C、Dの4人から3人を選んで一列に並べる場合:

1回目の選択:A、B、C、Dの4通り

2回目の選択:残り3人から1人で3通り

3回目の選択:残り2人から1人で2通り

樹形図で全て書き出すと、4×3×2=24通りとなります。

算数の頻出単元と対策法も参考にしてください。

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順列(並べ方)の計算方法

順列は「順序を考えて並べる」場合の数を求める計算方法です。

順列の基本公式

n個のものからr個を選んで並べる順列は:

nPr = n × (n-1) × (n-2) × ... × (n-r+1)

問題計算答え
5人から3人を選んで並べる5×4×360通り
4文字から2文字を選んで並べる4×312通り
6人を一列に並べる6×5×4×3×2×1720通り

特殊な順列パターン

円順列:円形に並べる場合は、(n-1)! で計算します。4人が円卓に座る場合は3×2×1=6通りです。

同じものを含む順列:同じ文字が複数ある場合は、同じもの同士の入れ替えを除きます。例えば「ABBA」の4文字の並べ方は、4!÷(2!×2!)=6通りです。

条件付き順列:「AとBが隣り合う」などの条件がある場合は、AとBをひとまとめにして計算します。

組み合わせ(選び方)の計算方法

組み合わせは「順序を考えずに選ぶ」場合の数です。順列との違いを正確に理解することが重要です。

順列と組み合わせの違い

京進の解説でも強調されているように、順列と組み合わせの見分けが場合の数攻略のカギです。

順列(並べ方)組み合わせ(選び方)
順序考える考えない
ABとBA別のもの同じもの
計算nPrnCr = nPr ÷ r!
委員長・副委員長を選ぶ委員2人を選ぶ

組み合わせの計算例

5人から3人の委員を選ぶ場合:

  • 順列:5×4×3 = 60通り
  • 3人の並び替え:3×2×1 = 6通り
  • 組み合わせ:60÷6 = 10通り
問題計算答え
6人から2人を選ぶ(6×5)÷(2×1)15通り
8人から3人を選ぶ(8×7×6)÷(3×2×1)56通り
10人から4人を選ぶ(10×9×8×7)÷(4×3×2×1)210通り

入試頻出の問題パターンと解法

実際の入試で出題される場合の数の問題は、いくつかの定番パターンに分類できます。

入試頻出の問題パターンと解法 - illustration for 中学受験算数の場合の数と確率の解き方
入試頻出の問題パターンと解法 - illustration for 中学受験算数の場合の数と確率の解き方

パターン1:カードの並べ方

0〜9のカードから3枚選んで3桁の整数を作る問題は最頻出です。

ポイント

  • 百の位に0は使えない
  • 偶数を作る条件、3の倍数を作る条件など
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パターン2:色の塗り分け

3色以上の色で隣り合う領域を異なる色に塗る問題です。

ポイント

  • 隣接する領域の関係を整理する
  • 色の数と領域の数の関係を考える

パターン3:道順(最短経路)

格子状の道で、AからBへ最短距離で行く方法を求めます。

ポイント

  • 「右にm回、上にn回」の並べ替え問題として解く
  • 通れない交差点がある場合は、その分を引く

パターン4:サイコロの問題

サイコロを振って特定の条件を満たす目の出方を求めます。

ポイント

  • 2個のサイコロの目の出方は全部で36通り
  • 表を使って整理すると数え漏れが防げる

中学受験算数の文章題の解き方も、場合の数の文章題対策に役立ちます。

場合の数の苦手を克服する勉強法

場合の数が苦手なお子さんには、段階的なアプローチが効果的です。

場合の数の苦手を克服する勉強法 - illustration for 中学受験算数の場合の数と確率の解き方
場合の数の苦手を克服する勉強法 - illustration for 中学受験算数の場合の数と確率の解き方

ステップ1:少ない数で全て書き出す

まず3〜4個の要素で、樹形図を使って全パターンを書き出す練習をします。この段階では計算を使わず、漏れなく重複なく数える感覚を身につけることが目的です。

ステップ2:パターンを認識する

場合の数の解き方の例題を参考に、問題がどのパターンに該当するかを見分ける練習をしましょう。

  • 「並べる」→ 順列
  • 「選ぶ」→ 組み合わせ
  • 「条件付き」→ 樹形図で書き出し

ステップ3:計算と書き出しの使い分け

数が少ない場合は書き出し、数が多い場合は計算で求める判断力をつけます。入試では「最も効率的な解法を選ぶ」ことが重要です。

ステップ4:過去問で実戦練習

実際の入試問題で、制限時間内に正確に解く練習をします。場合の数は配点が高い傾向があるため、確実に得点したい単元です。

算数の偏差値アップ勉強法も参考にしてください。

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よくあるミスとその対策

場合の数で陥りやすいミスと、その具体的な対策を紹介します。

ミス1:数え漏れ

原因:樹形図を書く順番が統一されていない

対策:必ず「小さい順」「アルファベット順」など一定のルールで書く

ミス2:重複カウント

原因:順列と組み合わせを混同している

対策:「順序が関係あるか」を問題文から正確に読み取る

ミス3:条件の見落とし

原因:問題文の条件を最後まで読んでいない

対策:条件に線を引いて確認する習慣をつける

ミス4:計算ミス

原因:掛け算・割り算の途中で間違える

対策:少ない数で書き出して検算する

計算力を鍛える方法も合わせて参考にしてください。

まとめ:場合の数は「道具」と「パターン」で攻略

場合の数は正しいアプローチを身につければ、確実に得点できる分野です。攻略のポイントは以下の通りです。

  1. 3つの道具(樹形図・順列・組み合わせ)を使い分ける
  2. 入試頻出パターンを覚えて問題を分類する力をつける
  3. 書き出しと計算を状況に応じて使い分ける
  4. 数え漏れ・重複を防ぐルールを徹底する
  5. 実戦練習で時間内に正確に解く力をつける

コツコツと練習を重ねれば、場合の数は得点源に変えることができます。算数の図形問題の攻略法など他の単元の対策も進めて、算数全体の得点力を上げましょう。

よくある質問(FAQ)

Q: 場合の数は書き出しと計算、どちらで解くべきですか?

A: 要素が5つ以下なら書き出し、6つ以上なら計算が効率的です。ただし入試では、計算で求めた後に少ない数で検算するのが確実です。

Q: 順列と組み合わせの見分け方を教えてください。

A: 「AさんとBさんを選ぶ」のと「BさんとAさんを選ぶ」のが同じ結果なら組み合わせ、違う結果なら順列です。委員長と副委員長のように役割が異なる場合は順列になります。

Q: 場合の数の勉強はいつから始めるべきですか?

A: 小学4年生後半〜5年生前半に基礎を学び始めるのが一般的です。ただし、掛け算・割り算が確実にできることが前提です。

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