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受験制度と最新動向|教育改革と入試トレンドを徹底解説

英語入試・英語4技能導入の最新動向と対策

公開日:2026年2月22日更新日:2026年2月23日
英語4技能とは?大学入試での重要性が高まる背景 - illustration for 英語入試・英語4技能導入の最新動向と対策

大学入試における英語教育は、近年大きな変革の波を迎えています。従来の「読む・書く」中心の試験から、「聞く・話す・読む・書く」の英語4技能を総合的に評価する方向へと転換が進んでいます。本記事では、英語4技能入試の最新動向、主要な民間試験の比較、そして効果的な対策法を詳しく解説します。

英語入試・英語4技能導入の最新動向と対策|2024年度版完全ガイド

大学入試における英語教育は、近年大きな変革の波を迎えています。従来の「読む・書く」中心の試験から、「聞く・話す・読む・書く」の英語4技能を総合的に評価する方向へと転換が進んでいます。本記事では、英語4技能入試の最新動向、主要な民間試験の比較、そして効果的な対策法を詳しく解説します。

受験生や保護者の方が英語入試の変化を正しく理解し、適切な準備ができるよう、わかりやすく情報を整理してお届けします。

英語4技能とは?大学入試での重要性が高まる背景

英語4技能とは、リーディング(読む)・ライティング(書く)・リスニング(聞く)・スピーキング(話す) の4つのスキルを指します。グローバル化が進む現代社会において、英語でコミュニケーションを取る能力が求められる場面が増えており、大学入試でもこの4技能を重視する流れが強まっています。

英語4技能とは?大学入試での重要性が高まる背景 - illustration for 英語入試・英語4技能導入の最新動向と対策
英語4技能とは?大学入試での重要性が高まる背景 - illustration for 英語入試・英語4技能導入の最新動向と対策

なぜ英語4技能が重視されるようになったのか

従来の大学入試では、英文を読んで答える「リーディング」と、文法や語法を問う問題が中心でした。しかし、グローバル人材育成の観点から、文部科学省は実践的な英語コミュニケーション能力の育成を重要課題と位置付けています。

2019年には「大学入試英語成績提供システム」として民間英語試験を一括活用する計画が打ち出されましたが、地域格差や公平性の問題から導入は見送りとなりました。現在は各大学が独自の判断で民間試験を入試に活用する形となっています。

受験制度全体の動向について詳しくはこちら

英検の志願者数の推移を見ると、2019年度の約392万人から2023年度には約450万人へと約15%増加しており、英語4技能への関心の高まりが数字にも表れています。

主要な英語4技能試験の種類と特徴

大学入試で活用できる英語民間試験は複数あります。それぞれの特徴を理解して、自分に合ったものを選ぶことが重要です。

主要な英語4技能試験の種類と特徴 - illustration for 英語入試・英語4技能導入の最新動向と対策
主要な英語4技能試験の種類と特徴 - illustration for 英語入試・英語4技能導入の最新動向と対策

英検(実用英語技能検定)

最も受験者数が多く、大学入試での活用実績も豊富な試験です。級制度があるため目標を立てやすく、高校卒業段階では英検2級が一般的な目標水準とされています。準1級以上を取得すると、多くの大学で優遇措置を受けられます。

特徴:

  • 年3回(1次試験:6月・10月・1月)実施
  • 受験料:2級 5,200円(最もリーズナブル)
  • 1次試験(筆記・リスニング)と2次試験(面接・スピーキング)の2段階
  • 中学生・高校生に最も馴染みやすい形式

GTEC(Global Test of English Communication)

ベネッセコーポレーションが提供する試験で、高校生向けに設計されています。学校単位で受験できる「学校型」と個人で受験できる「検定版」があります。

特徴:

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  • 英検と異なりスコア制で細かい評価が可能
  • 4技能すべてを1日で受験(約2時間)
  • 高校の授業内で受験できるため、初めての4技能試験として最適

TEAP(Test of English for Academic Purposes)

上智大学と公益財団法人日本英語検定協会が共同開発した試験です。大学の教養英語レベルを基準に設計されており、大学での学習に必要な英語力を測ることを目的としています。

特徴:

  • 上智大学・立教大学・学習院大学など特定の大学で積極的に活用
  • 年2回(7月・9月)実施
  • 受験資格:高校生・高卒者のみ

TOEFL iBT

アメリカのEducational Testing Service(ETS)が提供する試験で、海外大学進学を目指す受験生に広く利用されています。

特徴:

  • スピーキングがすべてコンピュータへの録音形式
  • 試験時間が約3時間と長い
  • 海外の大学・大学院で標準的に使用される

詳しい英語対策については高校受験の英語対策完全ガイドもご覧ください。

英語4技能試験の比較表

各試験の主要ポイントを比較してみましょう。

試験名主な受験者層受験料目安試験時間大学活用実績
英検2級中学生〜高校生5,200円約2時間半非常に多い
英検準1級高校生〜大学生6,400円約2時間半非常に多い
GTEC(検定版)高校生7,920円約2時間多い
TEAP高校生・高卒者15,000円約2時間半中程度
TOEFL iBT高校生〜社会人約28,000円約3時間多い
IELTS高校生〜社会人25,380円約2時間45分多い

※受験料は2024年度時点の目安です。最新情報は各公式サイトをご確認ください。

参考:英語4技能試験の選び方ガイド

大学が英語4技能試験を活用する6つのパターン

大学によって英語民間試験の活用方法は異なります。主に以下の6つのパターンがあります。

1. 出願資格としての活用

特定のスコアや級を持っていないと出願できない方式です。一定の英語力が前提条件となります。

2. 書類審査としての活用

出願書類の一部として英語試験のスコアを提出し、合否判定の参考にする方式です。

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3. 試験の代替としての活用

英語の入試科目をすべて英語4技能試験のスコアで代替できる方式です。入試当日の英語試験を受けなくてよいケースもあります。

4. みなし得点としての活用

英語試験のスコアに応じて、入試英語の得点として換算される方式です。例えば「英検2級以上は英語を80点とみなす」といった形です。

5. 加点としての活用

現状の入試得点に、英語試験のスコアに応じた加算点が加わる方式です。

6. 高得点採用

入試英語と英語4技能試験のスコア換算点のうち、高い方を採用する方式で受験生に有利です。

詳細については大学入試での英語4技能検定Q&A(ベネッセ)をご参照ください。

英語4技能対策の効果的な勉強法

英語4技能を伸ばすためには、各スキルに対応した学習を積み重ねることが大切です。

リーディング対策

  • 毎日英文を読む習慣をつける(英語のニュースサイト・教科書など)
  • 速読訓練で読むスピードを上げる
  • 長文問題の演習を繰り返す

リスニング対策

  • 英語音声を毎日聴く(ポッドキャスト・動画など)
  • シャドーイングで発音とリズム感を養う
  • 過去問や模擬試験のリスニング問題で実践練習

ライティング対策

  • 型(構成)を覚えてから書く練習をする
  • 英語日記や短文作成を毎日行う
  • 模範解答を分析してパターンを習得

スピーキング対策

  • 英会話スクールやオンライン英会話を活用
  • 音読・暗唱で話すことへの慣れを作る
  • 試験形式に合わせた模擬面接練習
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高校受験向け英語の効果的な勉強法も参考にしてください。

試験選びのポイントと注意事項

志望大学・学部によって活用される試験が異なるため、以下の点を確認しましょう。

試験選びのポイントと注意事項 - illustration for 英語入試・英語4技能導入の最新動向と対策
試験選びのポイントと注意事項 - illustration for 英語入試・英語4技能導入の最新動向と対策

チェックリスト

  1. 志望大学の入試要項を確認する - どの試験が使えるか、スコアの有効期限を確認
  2. スコアの有効期限 - 多くの大学で「出願時点から過去2年以内」のスコアが有効
  3. 自分の英語力に合った試験を選ぶ - 英検であれば、まず2級を目標にするのが一般的
  4. 試験日程を早めに確認する - 試験回数が限られている試験は特に注意
  5. 受験料の比較 - 試験によって大きく異なるため、複数回受験を想定してコストを計算

詳しい試験比較は英語4技能外部試験の比較情報をご覧ください。

英語4技能試験の受験タイミング

高校1〜2年生のうちに少なくとも1回は受験し、自分の現在のレベルを把握することをお勧めします。受験学年(高校3年生)になってから初めて受験するのでは、対策時間が十分に取れない場合があります。

理想的なスケジュール:

  • 高校1年生: GTECや英検3級・準2級でベースラインを確認
  • 高校2年生: 英検2級・準1級を目標に本格的に取り組む
  • 高校3年生: 志望大学に合わせた試験・レベルで仕上げ

2025年度以降の英語入試動向

新課程入試(2025年度〜)では、大学入学共通テストのリスニング比率が従来より高くなっています。リーディングとリスニングの配点が均等(各100点)となり、リスニング力の重要性がより高まりました。

一方で、共通テストへの民間英語試験の組み込みは引き続き見送りとなっています。ただし、各大学の個別入試では民間試験の活用が着実に広がっており、上位大学を中心に英語4技能試験のスコア提出を求めるケースが増えています。

最新の入試情報は大学入試センター 英語四技能ニュースで随時確認することをお勧めします。

まとめ:英語4技能対策は早めの準備が鍵

英語入試・英語4技能導入の動向を整理すると、以下のポイントが重要です。

  • 共通テストへの民間試験一括導入は見送りとなったが、各大学での活用は拡大中
  • 英検が最も汎用性が高く、高校卒業目標の2級取得を目指すのが基本
  • 志望大学・学部によって使える試験・スコア基準が異なるため、早めの情報収集が必要
  • 高校1年生から計画的に4技能を鍛える習慣をつけることが重要
  • リスニングの比重が共通テストでも高まっており、リスニング対策は必須

英語4技能の習得は一朝一夕では難しいですが、継続的な学習と計画的な試験受験によって着実にスコアを伸ばすことができます。志望大学の入試情報を早めに確認し、自分に合った英語試験と対策法を見つけて、効率よく準備を進めましょう。

受験全体の対策については入試制度の解説記事もぜひ参考にしてください。

この記事について:当サイトの記事は、教育分野に精通した編集チームが、信頼できる情報源に基づいて作成・レビューしています。記事の内容は定期的に見直し、最新の情報に更新しています。詳しくは編集ポリシーをご覧ください。誤りや改善点がございましたら、お問い合わせからご連絡ください。

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