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中学受験の合格率と倍率の正しい見方

公開日:2026年2月22日更新日:2026年2月23日
倍率の種類と計算方法 - illustration for 中学受験の合格率と倍率の正しい見方

「倍率7倍って、うちの子で合格できるの?」「第一志望に受かる確率はどれくらい?」――中学受験で気になる合格率と倍率ですが、正しい見方を知らないと不安が増すだけです。栄光ゼミナールによると、「出願倍率」と「実質倍率」の違いを理解することが、冷静な志望校選びの第一歩です。

中学受験の合格率と倍率の正しい見方

「倍率7倍って、うちの子で合格できるの?」「第一志望に受かる確率はどれくらい?」――中学受験で気になる合格率と倍率ですが、正しい見方を知らないと不安が増すだけです。栄光ゼミナールによると、「出願倍率」と「実質倍率」の違いを理解することが、冷静な志望校選びの第一歩です。

本記事では、倍率の種類と計算方法、正しい見方のポイント、第一志望合格率の実態データ、そして倍率を踏まえた受験戦略まで、保護者が知っておくべき知識を網羅的に解説します。

倍率の種類と計算方法

中学受験でよく目にする「倍率」には、主に2つの種類があります。この違いを理解することが正しい判断の基本です。

倍率の種類と計算方法 - illustration for 中学受験の合格率と倍率の正しい見方
倍率の種類と計算方法 - illustration for 中学受験の合格率と倍率の正しい見方
倍率の種類計算方法特徴
出願倍率(志願倍率)出願者数 ÷ 募集定員試験前にわかる。実際より高く見える
実質倍率受験者数 ÷ 合格者数試験後に判明。実際の競争率を反映

なぜ出願倍率と実質倍率は異なるのか

塾選ジャーナルの解説によると、以下の理由で実質倍率は出願倍率より低くなるのが一般的です。

  1. 欠席者の存在:出願したものの、他校に合格して受験を取りやめるケースが多い
  2. 合格者数が定員より多い:入学辞退者を見込んで、定員以上の合格者を出す
  3. 複数回受験の重複:同じ学校の複数回入試に出願するケースがある

具体例で理解する:

  • A中学:募集定員100名、出願者700名、受験者500名、合格者220名
  • 出願倍率 = 700 ÷ 100 = 7.0倍(すごく難しそう…)
  • 実質倍率 = 500 ÷ 220 = 2.3倍(約2人に1人が合格)
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このように、出願倍率だけを見て判断すると、実際の難易度を見誤る可能性があります。

第一志望の合格率|データが示す現実

中学受験において、第一志望校に合格できる確率はどれくらいなのでしょうか。現代ビジネスの分析をはじめ、複数のデータを紹介します。

データソース第一志望合格率備考
一般的な統計約25〜30%男子は約4人に1人、女子は約3人に1人
2023年アンケート49%最終的な志望校ベース(直前の変更含む)
当初の第一志望ベース約10%未満小4時点の第一志望を基準にした場合

この数字の違いは、「第一志望」の定義によって生まれます。

  • 当初の第一志望(小4〜5年時点):合格率は非常に低い(10%未満との見方も)
  • 出願時の第一志望(小6秋以降):模試結果をもとに現実的な志望校に調整済み
  • 入試直前の第一志望(最終決定後):さらに調整された後の合格率は約49%

つまり、受験勉強を進める中で志望校を現実的に調整していくことは、ごく自然なプロセスです。志望校選びと学校研究で、後悔しない志望校決定のコツを解説しています。

倍率の正しい見方|5つのポイント

1. 実質倍率で判断する

出願倍率ではなく、前年度の実質倍率を参考にしましょう。実質倍率が2〜3倍の学校が多く、これは「2〜3人に1人が合格する」という意味です。

倍率の正しい見方|5つのポイント - illustration for 中学受験の合格率と倍率の正しい見方
倍率の正しい見方|5つのポイント - illustration for 中学受験の合格率と倍率の正しい見方

2. 年度ごとの変動に注意する

倍率は年度によって変動します。前年の倍率が高かった学校は翌年敬遠されて倍率が下がり、逆に低かった学校は翌年人気が出て倍率が上がる「シーソー現象」が起きることがあります。

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3. 入試回次による違いを知る

同じ学校でも、入試回次によって倍率は大きく異なります。

入試回次倍率の傾向理由
第1回入試比較的低め合格者を多く出す傾向
第2回以降高くなる傾向募集定員が少なく、再挑戦者も加わる
午後入試高いことが多い午前入試との併願で受験者が集中

4. 練習受験校の倍率は参考程度に

12月〜1月上旬に入試がある学校は、本番前の「練習受験」として受ける受験生が多いため、出願倍率が非常に高くなります。これを見て「こんなに競争率が高いんだ」と驚く必要はありません。

5. 偏差値と倍率は別物

倍率が高い学校=偏差値が高い学校とは限りません。人気校でも偏差値が中程度のケースもあれば、偏差値は高いが倍率はそれほどでもないケースもあります。偏差値の正しい見方もあわせてご確認ください。

首都圏の倍率データ

スタディの調査データをもとに、首都圏の平均実質倍率を紹介します。

地域男子校女子校共学国立公立中高一貫
東京都2.5倍1.9倍2.4倍4.1倍6.0倍
神奈川県2.4倍1.8倍2.7倍2.4倍6.1倍

注目すべきは公立中高一貫校の倍率が非常に高いことです。これは学費が安く人気が集中するためで、合格するのは非常に狭き門と言えます。

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倍率を踏まえた受験戦略

安全校・実力相応校・挑戦校の組み合わせ

倍率と偏差値を総合的に判断し、以下の3段階で受験校を組むことが基本戦略です。

受験校の分類目安出願数の目安
挑戦校(チャレンジ校)偏差値が+3〜5上1〜2校
実力相応校(適正校)偏差値±2以内2〜3校
安全校(おさえ校)偏差値が-3〜5下1〜2校

合格を勝ち取るための心得

  1. 模試の合格判定を活用かしこい塾の使い方によると、6年11月で合格率40%超えていれば合格の可能性あり
  2. 過去問との相性を重視:倍率よりも、入試問題との相性が合否を左右することが多い
  3. 複数校の出願計画を入念に:入試日程を考慮し、体力的にも無理のない計画を立てる
  4. 最後まで諦めない入試直前対策で実力を最大限発揮する

まとめ|倍率に振り回されない冷静な判断を

中学受験の合格率と倍率は、正しく理解すれば受験戦略の強力な武器になります。

覚えておくべきポイント:

  • 出願倍率と実質倍率は異なる。判断は実質倍率で行う
  • 第一志望合格率は約3割だが、志望校の調整は自然なプロセス
  • 首都圏の平均実質倍率は2〜3倍。公立中高一貫校は6倍超
  • 倍率の高低だけで志望校を決めず、偏差値・過去問との相性も重視
  • 安全校・実力相応校・挑戦校のバランスのとれた出願計画が重要

中学受験の全体像は中学受験入門ガイドで、志望校選びの詳細は志望校選びと学校研究で解説しています。親の役割とサポート術も参考に、お子さまを冷静にサポートしましょう。

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