高校受験国語の記述問題の攻略法と模範解答

高校受験の国語で最も差がつく分野が「記述問題」です。選択肢問題と異なり、自分の言葉で正確に解答を組み立てる必要があるため、多くの受験生が苦手意識を持っています。しかし、記述問題には明確な解き方のルールとパターンがあり、正しい方法で練習すれば着実に得点力を伸ばすことができます。この記事では、高校入試の国語記述問題を攻略するための具体的なテクニックと模範解答の活用法を詳しく解説します。
高校受験国語の記述問題の攻略法と模範解答
高校受験の国語で最も差がつく分野が「記述問題」です。選択肢問題と異なり、自分の言葉で正確に解答を組み立てる必要があるため、多くの受験生が苦手意識を持っています。しかし、記述問題には明確な解き方のルールとパターンがあり、正しい方法で練習すれば着実に得点力を伸ばすことができます。この記事では、高校入試の国語記述問題を攻略するための具体的なテクニックと模範解答の活用法を詳しく解説します。
記述問題が高校受験で重要な理由
高校入試の国語では、記述問題の配点が全体の30〜50%を占めることが多く、合否を分ける大きなポイントとなっています。近年の入試改革に伴い、思考力・表現力を問う記述問題が増加傾向にあります。
記述問題が重要な理由は以下の通りです。
- 配点が高い:1問あたり5〜10点の配点が一般的で、正答できれば大きなアドバンテージになる
- 部分点が得られる:完全正答でなくても部分点が期待できるため、白紙は絶対に避けるべき
- 差がつきやすい:多くの受験生が空欄にしてしまうため、書けるだけで有利になる
- 思考力を測る:単純な暗記では対応できず、読解力と表現力が問われる
記述問題を克服することが、国語の偏差値アップの最短ルートと言えるでしょう。国語の勉強法全般についても併せて確認してください。
記述問題の5つのタイプと解き方
高校入試の記述問題は、大きく5つのタイプに分類できます。それぞれの特徴と解き方のコツを把握しましょう。
| タイプ | 問い方 | 文末の書き方 | 解答のポイント |
|---|---|---|---|
| 理由説明型 | 「なぜですか」「理由を書け」 | 〜から。/〜ため。 | 原因と結果を明確に示す |
| 内容説明型 | 「どういうことですか」 | 〜こと。 | 傍線部を本文の言葉で言い換える |
| 指示語型 | 「何を指していますか」 | 〜こと。/体言止め | 指示語の直前から答えを探す |
| 心情説明型 | 「どのような気持ちですか」 | 〜気持ち。/〜思い。 | プラス・マイナスの方向性を判断 |
| 要約型 | 「まとめなさい」「要約せよ」 | 内容に応じて変化 | キーワードを漏れなく盛り込む |
塾探しの窓口の解説によると、これらのタイプを見分ける力をつけることが記述攻略の第一歩です。
文末のルールを完璧に覚える
記述問題で最も基本的かつ重要なルールが「文末の書き方」です。明光義塾の指導でも強調されているポイントです。

問いと文末の対応ルール
設問の問い方に応じて、解答の文末を合わせることが鉄則です。
- 「なぜですか」「どうしてですか」→ 「〜から。」「〜ため。」
- 「どういうことですか」→ 「〜(という)こと。」
- 「どのような気持ちですか」→ 「〜気持ち。」「〜という思い。」
- 「〜を書きなさい」→ 設問の指示に従った体言止めまたは文末
よくあるミスと対策
文末のルールを守らないと、内容が正しくても減点される可能性があります。
- 「なぜ」に対して「〜こと。」で終わる → 理由になっていない
- 「どういうこと」に対して「〜から。」で終わる → 説明になっていない
- 文末が途中で切れている → 文として成立していない
練習時には、まず文末から書き始める癖をつけると、解答の方向性がぶれにくくなります。
字数と要素数の関係を理解する
記述問題では、指定字数から盛り込むべき要素の数を推測できます。ベネッセの入試対策でも紹介されている方法です。
字数と要素数の目安
20字に1つの要素が基本的な目安です。
| 指定字数 | 盛り込む要素数 | 構成の目安 |
|---|---|---|
| 30字程度 | 1〜2要素 | 核心部分のみ簡潔に |
| 40〜50字 | 2要素 | 原因+結果、または具体+抽象 |
| 60〜80字 | 3〜4要素 | 背景+原因+結果+まとめ |
| 100字以上 | 5要素以上 | 複数の観点から多角的に記述 |
要素の見つけ方
- 傍線部の前後を丁寧に読む
- キーワードとなる語句に印をつける
- 因果関係や対比関係を把握する
- 必要な要素を箇条書きで整理してから文章化する
字数制限の8割以上は書くことを目標にしましょう。50字以内であれば40字以上、100字以内であれば80字以上が理想的な分量です。
説明文・論説文の記述攻略テクニック
説明文・論説文の記述問題は、パターンを知っていれば対応しやすい分野です。現代文読解力を伸ばすテクニックも参考にしてください。

指示語の内容を答える問題
「それ」「これ」「そのこと」などの指示語が何を指しているか答える問題です。
攻略法:
- 指示語の直前の文を確認する
- 指示語を答えに置き換えて文意が通るか確認する
- 「〜こと」の形でまとめる
理由を答える問題
「なぜ〜なのか」を答える問題です。
攻略法:
- 傍線部より後ろに理由が書かれていることが多い
- 接続詞「なぜなら」「というのは」「〜からだ」の近くに答えがある
- 結論(傍線部)と原因をセットで書く
言い換え・要約の問題
傍線部を別の言葉で説明する問題です。
攻略法:
- 傍線部と同じ内容・形式の表現を前後から探す
- 抽象的な表現は具体的に、具体的な表現は抽象的に言い換える
- All Aboutでも解説されているように、本文の言葉を活用して答える
小説・文学的文章の記述攻略テクニック
小説の記述問題は「気持ち+理由」の構成で組み立てることが基本です。
心情を答える問題の手順
- 気持ちの方向性を判断する:プラス(嬉しい・安心)かマイナス(悲しい・不安)か
- 具体的な感情を特定する:「嬉しい」「悔しい」「寂しい」「感謝」など
- 理由を本文から探す:なぜその気持ちになったのかを明確にする
- 「〜という気持ち」の形でまとめる
模範解答の例
問題例:「母が涙をぬぐったのはなぜですか。60字以内で書きなさい。」
模範解答:「息子が自分の夢を諦めずに努力し続け、ついに目標を達成したことへの喜びと安堵の気持ちが込み上げてきたから。(51字)」
解答の構成:
- 原因:息子が夢を諦めず努力し目標達成した
- 感情:喜びと安堵
- 文末:〜から(理由を示す)
記述力を高める効果的な練習法
記述力は一朝一夕では身につきません。計画的な練習が必要です。苦手意識を克服するステップも参考にしながら取り組みましょう。

段階的な練習ステップ
ステップ1:模範解答を写す(模写トレーニング)
まずは良い解答の型を体に覚えさせることが大切です。模範解答をそのまま書き写し、文の構成や表現を分析します。
ステップ2:要素を箇条書きにする練習
本文から必要な要素を抜き出し、箇条書きで整理する練習をします。いきなり文章にせず、まず材料を集める習慣をつけましょう。
ステップ3:模範解答と比較する
自分の解答と模範解答を比較し、不足している要素や表現の違いを分析します。
ステップ4:時間を計って演習する
入試本番を意識し、制限時間内に解答を完成させる練習をします。テスト時間配分と解答順戦略も確認しておきましょう。
日常でできる記述力トレーニング
- 新聞コラムの要約:200字の文章を50字にまとめる練習
- 日記を書く:理由や感想を論理的に記述する習慣づけ
- 読書後の感想メモ:登場人物の心情を分析して書く
よくある質問(FAQ)
Q:記述問題は白紙でも大丈夫ですか?
A:白紙は絶対に避けてください。記述問題は部分点が与えられることが多いため、たとえ完璧でなくても何か書くことで得点の可能性があります。キーワードを1つでも盛り込めれば部分点が期待できます。
Q:模範解答と全く同じ表現でなくても正解になりますか?
A:なります。記述問題は「必要な要素が盛り込まれているか」で採点されるため、表現が多少異なっても、要素が含まれていれば正解(または部分点)となります。
Q:記述問題の対策はいつから始めるべきですか?
A:中学3年の春頃から本格的に取り組むことをおすすめします。ただし、普段の定期テストから記述問題に積極的に取り組む姿勢が大切です。偏差値を着実に上げる学習法も参考にしてください。
Q:字数制限のない記述問題はどれくらい書けばよいですか?
A:解答欄の8割程度を目安にしましょう。短すぎると要素不足、長すぎると冗長になります。必要な要素を過不足なく盛り込むことが大切です。
まとめ
高校受験の国語記述問題は、正しい方法で対策すれば確実に得点力が向上する分野です。文末のルールを覚え、タイプ別の解き方を身につけ、模範解答を活用した練習を重ねましょう。記述問題を得点源にできれば、国語全体の成績アップにつながります。日頃から「なぜそうなるのか」を考える習慣を持ち、論理的に表現する力を養っていきましょう。
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