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中学受験の国語攻略法|読解力と記述力を伸ばす勉強法

中学受験国語の説明文・論説文の読解ポイント

公開日:2026年2月22日更新日:2026年2月23日
接続詞で文章の構造を読み解く - illustration for 中学受験国語の説明文・論説文の読解ポイント

中学受験の国語で説明文・論説文は毎年必ず出題される重要ジャンルです。物語文と違い「感情」ではなく「論理」で読む必要があるため、苦手意識を持つ受験生も少なくありません。

中学受験国語の説明文・論説文の読解ポイント|筆者の主張を見抜くテクニック

中学受験の国語で説明文・論説文は毎年必ず出題される重要ジャンルです。物語文と違い「感情」ではなく「論理」で読む必要があるため、苦手意識を持つ受験生も少なくありません。

しかし、説明文・論説文は決まったパターンがあり、テクニックを身につければ安定して高得点が取れる分野です。中学受験の国語攻略法の中でも、特に説明文の読解ポイントを詳しく解説します。

説明文と論説文の違いを理解する

2つのジャンルの特徴

まず、説明文と論説文の違いを正確に理解しましょう。

項目説明文論説文
目的事実や知識を伝える自分の意見・主張を述べる
内容客観的な情報が中心筆者の考えが中心
文体「〜である」「〜だ」「〜べきだ」「〜と考える」
構成話題→説明→まとめ問題提起→論証→結論
頻出度★★★★★★★★★

共通する読み方の基本

どちらのジャンルでも、「筆者が最も伝えたいことは何か」を見つけることが読解の核心です。読解力を伸ばす方法と併せて、以下のテクニックを身につけましょう。

接続詞で文章の構造を読み解く

接続詞は文章の「道しるべ」

接続語を発見しその役割がわかれば、文章の流れと関係が格段にわかりやすくなります。以下の接続詞の分類を覚えておきましょう。

接続詞で文章の構造を読み解く - illustration for 中学受験国語の説明文・論説文の読解ポイント
接続詞で文章の構造を読み解く - illustration for 中学受験国語の説明文・論説文の読解ポイント
接続詞の種類代表的な接続詞意味・役割重要度
逆接しかし、だが、ところが、けれども前と反対の内容→後が重要★★★★★
換言つまり、すなわち、要するに前の内容をまとめる→核心★★★★★
因果だから、したがって、そのため原因→結果の関係★★★★
例示たとえば、具体的には具体例が続く→主張の補足★★★
添加さらに、また、しかも同じ方向の情報追加★★★
対比一方、それに対して2つの比較→違いに注目★★★★

逆接の後に筆者の主張がある法則

逆接の接続詞の後に筆者の主張がある確率は約70%です。「しかし」「だが」を見つけたら、その後の文に特に注目しましょう。

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例文:

> 一般的にAIは万能だと思われている。しかし、AIには限界があり、人間の判断が不可欠な場面は多い。

→「しかし」の後にある「AIには限界がある」が筆者の主張

段落構成のパターンを知る

サンドウィッチ型が最多

一般Ⅰ→具体→一般Ⅱのサンドウィッチ型の論理展開は非常に多く出題されます。

構成パターン流れ特徴
サンドウィッチ型主張→具体例→主張の再確認最も一般的
問題提起型問い→考察→結論疑問文で始まる
対比型A→B→筆者の立場2つの考えを比較
列挙型第一に→第二に→第三に→まとめ順序立てて説明
原因結果型現象→原因分析→結論「なぜ」が中心

段落の役割を見抜く

説明文の初めの段落には問いかけやキーワードが入っていることが多く、最後の段落にはまとめや結論が書かれています。

各段落の役割チェック:

  • 序論(最初の1〜2段落):話題の提示、問題提起
  • 本論(中間部分):具体例、根拠、データ
  • 結論(最後の1〜2段落):筆者の主張のまとめ

筆者の主張を見つける5つの手がかり

線引きすべき5つのポイント

線引きの5ポイントを押さえることで、筆者の主張を確実に見つけられます。

筆者の主張を見つける5つの手がかり - illustration for 中学受験国語の説明文・論説文の読解ポイント
筆者の主張を見つける5つの手がかり - illustration for 中学受験国語の説明文・論説文の読解ポイント
ポイント線を引く場所具体例
① 逆接の後「しかし」「だが」の後の文「しかし、本当に重要なのは〜」
② 換言表現「つまり」「要するに」の後「つまり、〜ということだ」
③ 強調表現「最も」「こそ」「まさに」「最も大切なのは〜」
④ 主張の文末「〜べきだ」「〜と考える」「〜するべきだ」
⑤ 繰り返し表現同じ内容が形を変えて登場キーワードの反復
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具体例と主張を区別する

具体例と筆者の主張の区別は、説明文読解で最も重要なスキルです。「たとえば」で始まる部分は具体例であり、筆者の主張そのものではありません。

具体例の役割:

  • 筆者の主張を分かりやすく説明するための「補助」
  • 設問で問われるのは具体例そのものではなく、具体例を通じた主張

説明文の解答テクニック

設問タイプ別の解き方

設問タイプ解き方答え方
「〜とはどういうことですか」傍線部を別の言葉で説明する「〜ということ」
「なぜですか」傍線部の前から理由を探す「〜だから」「〜ため」
「何を指していますか」指示語の直前から探す具体的な内容を書く
「筆者の考えを述べなさい」結論部分から主張を抜き出す「〜と考えている」
「要旨をまとめなさい」全体の主張を要約する複数の要素を盛り込む

選択肢問題の攻略法

  1. 本文に書かれていない内容を含む選択肢を消す
  2. 具体例だけで主張が含まれない選択肢を消す
  3. 論理のすり替えがある選択肢を消す
  4. 部分的に正しいが全体としてずれている選択肢を消す

説明文・論説文に強くなるトレーニング

段落要約トレーニング

各段落を1文(20〜30字)で要約する練習を毎日続けましょう。3ヶ月程度で文章構造を素早く把握する力がつきます。

新聞コラムの読み込み

新聞の社説やコラムは説明文・論説文の宝庫です。毎日1本読んで「筆者の主張は何か」を100字でまとめる練習が効果的です。

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『ふくしま式 問題集』基礎~標準論理的思考力を鍛える

よくある質問(FAQ)

Q. 説明文と物語文、どちらが得点しやすいですか?

A. 一般的に、説明文の方がテクニックで対策しやすく、安定した得点が期待できます。物語文の読み方と合わせて両方の対策をしましょう。

Q. 説明文を読んでも内容が頭に入りません。

A. 語彙力不足が原因であることが多いです。また、段落ごとに「この段落は何を言っているか」を1行でメモしながら読む習慣をつけましょう。

Q. 接続詞に線を引いても点が取れません。

A. 接続詞に線を引くだけでなく、「接続詞の前後でどう内容が変わるか」を理解することが大切です。逆接なら「反対の内容」、換言なら「同じ内容の言い換え」と意識しましょう。

Q. 記述問題で筆者の主張をまとめるコツは?

A. 結論部分のキーワードを使い、具体例を省いて抽象的な表現でまとめましょう。記述問題の書き方のテクニックが役立ちます。

まとめ

説明文・論説文の読解は、接続詞への注目段落構成パターンの理解具体例と主張の区別の3つを徹底すれば、確実に得点力が向上します。特に逆接の接続詞の後と換言表現の後に筆者の主張がある法則を使いこなしましょう。

テクニックを身につけた上で演習を重ねれば、説明文は国語全体の得点を安定させる最強の武器になります。

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