高校受験数学の方程式・不等式の完全対策

高校入試の数学で方程式は最も基本的かつ重要な分野です。計算問題の大問1で必ず出題されるだけでなく、文章題として大問でも登場します。方程式を確実に解けるかどうかが、数学全体の得点を大きく左右します。
高校受験数学の方程式・不等式の完全対策
高校入試の数学で方程式は最も基本的かつ重要な分野です。計算問題の大問1で必ず出題されるだけでなく、文章題として大問でも登場します。方程式を確実に解けるかどうかが、数学全体の得点を大きく左右します。
この記事では、一次方程式から連立方程式、二次方程式まで、高校受験に必要な方程式の解法パターンを網羅的に解説します。数学対策の全体像と合わせて学習を進めてください。
方程式の種類と出題範囲
高校入試で出題される方程式の全体像を把握しましょう。
| 学年 | 方程式の種類 | 入試での出題形式 |
|---|---|---|
| 中1 | 一次方程式 | 計算問題+文章題 |
| 中2 | 連立方程式 | 計算問題+文章題(大問) |
| 中3 | 二次方程式 | 計算問題+関数との融合 |
それぞれの方程式は単独の計算問題として小問で出題されるほか、文章題として大問で出題されます。計算問題は確実に全問正解したいところです。
一次方程式の完全攻略
一次方程式は中1で習いますが、すべての方程式の基礎です。
基本の解き方
- かっこを外す:分配法則を使って展開
- 分母を払う:両辺に分母の最小公倍数をかける
- 移項する:xの項を左辺、数の項を右辺に集める
- 係数で割る:xの係数で両辺を割って答えを出す
よくあるミス
| ミスの種類 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 符号の間違い | 移項時に符号を変え忘れ | 移項のたびに符号を確認 |
| 分数の計算ミス | 通分の間違い | 先に分母を払ってから計算 |
| かっこの展開ミス | マイナスの分配忘れ | -(a+b)=-a-bを意識 |
計算力を伸ばす方法で基礎的な計算ミスを防ぎましょう。
連立方程式の完全攻略
連立方程式は中2で習い、入試では文章題として大問で出題されることが多い重要分野です。

2つの解法
加減法:2つの式を足すか引いて、一方の文字を消去する方法
代入法:一方の式をもう一方に代入して、1つの文字の方程式にする方法
どちらの方法でも解けますが、係数が揃えやすい場合は加減法、一方の式がy=の形になっている場合は代入法が効率的です。
連立方程式の文章題パターン
| パターン | 例題 | ポイント |
|---|---|---|
| 数と量 | りんご3個とみかん5個で800円 | 個数と金額で2式を立てる |
| 割合 | 食塩水の濃度問題 | 全体量と食塩量で2式を立てる |
| 速さ | AとBが出会う問題 | 距離=速さ×時間で2式を立てる |
文章題の解法手順:
- 求めるものをxとyに置く
- 文章から条件を2つ見つける
- 条件をそれぞれ等式にする
- 連立方程式を解く
- 答えが問題に合っているか確認する
参考:連立方程式とは?解き方を徹底解説! - 栄光ゼミナール
二次方程式の完全攻略
二次方程式は中3で習い、入試では計算問題のほか、関数や図形との融合問題で登場します。
3つの解法
| 解法 | 使う場面 | 例 |
|---|---|---|
| 因数分解 | 因数分解できる場合(最優先) | x²-5x+6=0 → (x-2)(x-3)=0 |
| 平方根 | (x+a)²=b の形になる場合 | (x-3)²=16 → x-3=±4 |
| 解の公式 | 上記で解けない場合 | x=(-b±√(b²-4ac))/2a |
まず因数分解で解けないか試すのが最も効率的です。因数分解できない場合は解の公式を使います。
因数分解のパターン
- x²+(a+b)x+ab = (x+a)(x+b)
- x²-a² = (x+a)(x-a)
- x²+2ax+a² = (x+a)²
これらのパターンを瞬時に見分けられるよう、繰り返し練習しましょう。苦手克服の方法も参考にしてください。
方程式の文章題を解くコツ
文章題は多くの受験生が苦手とする分野ですが、コツを押さえれば確実に解けます。

コツ1:情報を図・表に整理する
文章を読んだら、すぐに式を立てようとせず、情報を図や表に整理することが重要です。この作業がしっかりできた段階で「半分は解けた」と考えてよいでしょう。
コツ2:「=」になる関係を見つける
方程式の本質は等式です。「合計が〜になる」「速さ×時間=距離」など、左辺と右辺が等しくなる関係を文章から見つけることが式を立てるポイントです。
コツ3:答えの検算を忘れない
方程式を解いた後、その答えが問題の条件を満たしているか必ず確認します。特に「負の数は不適」「自然数のみ」などの条件がある場合は注意が必要です。
頻出の文章題パターン
| パターン | 解法のポイント |
|---|---|
| 速さの問題 | 距離=速さ×時間の関係を表にまとめる |
| 割合の問題 | 全体量×割合=部分量の式を立てる |
| 利益の問題 | 定価・原価・売値・利益の関係を整理する |
| 年齢の問題 | 現在と過去/未来の関係で式を立てる |
| 整数の問題 | 連続する整数はx, x+1, x+2と置く |
参考:数学の文章問題:高校入試でよく出る文章問題とその解き方
不等式の基本と入試対策
不等式は高校入試で直接的に出題される頻度は低いですが、関数の変域問題などで不等式の考え方が必要になります。
不等式の基本ルール
- 両辺に同じ数を足しても・引いても不等号の向きは変わらない
- 両辺に正の数をかけても・割っても不等号の向きは変わらない
- 両辺に負の数をかけると・割ると不等号の向きが逆になる
この「負の数をかけると不等号が逆」というルールが最も重要です。
入試での活用場面
方程式の実戦演習プラン
| 期間 | やること | 目標 |
|---|---|---|
| 1週目 | 一次方程式の計算+文章題 | ミスなく解ける状態に |
| 2週目 | 連立方程式の計算+文章題3パターン | パターン別に解法を定着 |
| 3週目 | 二次方程式の計算(因数分解・公式) | 3つの解法を使い分ける |
| 4週目 | 過去問の方程式問題を集中演習 | 実戦力の完成 |
おすすめ問題集を活用して、毎日の練習を継続しましょう。テスト本番の時間配分も事前に決めておくことが大切です。
まとめ:方程式は「型」を覚えて確実に得点する
方程式は高校入試数学の基盤となる分野です。この記事のポイントをまとめます。
- 一次方程式・連立方程式・二次方程式の3種類を完璧に
- 計算問題はミスゼロを目指す
- 文章題は図や表に整理してから式を立てる
- 連立方程式の文章題は数と量・割合・速さの3パターン
- 二次方程式はまず因数分解を試す
- 不等式は負の数をかけると不等号が逆になることを忘れない
- 答えの検算を必ず行う
方程式の計算力は関数や図形の問題を解く上でも不可欠です。効果的な勉強法と組み合わせて、確実な計算力を身につけてください。
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